【インタビュー】CHEMISTRY
いまのCHEMISTRYを感じてもらえるライブを届けたい
CHEMISTRYが、活動再開後初のオリジナルアルバムとなる『CHEMISTRY』(9月25日(水)発売)のリードトラックとなる38thシングル『Angel/Still Walking』を8月21日(水)にリリースする。
『Angel』は、ある事件の被害者家族と加害者家族の愛憎と葛藤、崩壊と再生を描いた社会派人間ドラマ『それぞれの断崖』(東海テレビ 主演:遠藤憲一)の主題歌として書き下ろされた新曲。CHEMISTRYにとって、約10年ぶりとなるドラマ主題歌だ。
堂珍嘉邦 “Angel”って、ものすごくピュアで、幸せ寄りの言葉だと思うんです。でも、この『Angel』には危機感みたいなところがあって、CHEMISTRYらしく違った角度から刺している。20代の頃とはものごとを見る角度も経験値も違ういまの自分にとって、深く理解できる歌詞でした。
川畑要 このような、人間の濃密な感情を描いた物語の主題歌を歌える年齢(40歳)になったんだなと思いました。エモーショナルな熱量がある『Angel』は、僕らのそれぞれの声の表情やギターの音など、大人の雰囲気を充分に感じてもらえる楽曲だと思います。
『Angel』同様、もう一つの表題曲『Still Walking』も、CHEMISTRYの初期の大ヒット曲の数々を手がけた松尾潔がトータルプロデューサーとして参加している。
川畑 初期の頃からずっと僕らのことを知っている松尾さんだからこそ“Still Walking”、これからも歩き続けるということを、いまの僕ら、いまのCHEMISTRYが歌う意味をわかっているんですよね。『Still Walking』は、ひとつ大きな壁を乗り越えた自分たちだからこそ歌える“軽やかさ”みたいなところを感じてもらいたくて、さわやかに歌おうと決めて歌いました。
堂珍 生きている限り“歩き続ける”というのは変わらないテーマではあるとは思うんですが、一夜限りの『密会』ライブ(7月8日開催)の最後に歌ったのが『Still Walking』だったので、そこからまた歩いて行くよという思いも込めていますね。
約7年ぶり、そして活動再開後初となるオリジナルアルバムに、2人は「いまの僕たちをストレートに感じてもらいたい」という思いを込めて『CHEMISTRY』と名付けた。
堂珍 CHEMISTRYって稀有なグループだとあらためて思っていて。これからもそこを大事にしていきたいし、CHEMISTRYを続けていくためには挑戦し続けなければいけないという思いがあります。自分たちのなかで積み重ねてきたものがCHEMISTRYに繋がっていくんだという思いも含めて、ここでCHEMISTRYというグループ名を前に押し出すことで、いまの自分たちの姿や音楽が、みなさんにいちばんストレートに伝わるんじゃないかと。あと、いまの時代だとワード検索しやすいですし(笑)
川畑 R&Bというところに原点回帰している楽曲もあれば、若々しいアプローチやいままでの自分たちにはなかったようなイメージを持った楽曲もあるんですよね。いまのCHEMISTRYをたっぷりと楽しんでもらえるアルバムになったと思います。
そんな2人の思いがつまった最新アルバム『CHEMISTRY』は10月からスタートする全国ツアー「CHEMISTRY LIVE TOUR 2019 CHEMISTRY~Still Walking~」(全国23ヶ所24公演)への期待を大きく膨らませてくれるだろう。
川畑 オリジナルアルバム発売直後に全国ツアーがスタートするのは、ホントに久しぶりなので、すごくワクワクしてます! 初めて訪れる街や会場があるので、そこも楽しみのひとつですね。いちばん大事なのは、僕たちの歌声を届けること。いまのCHEMISTRYを感じてもらえるライブになることはまちがいないので、ぜひ僕たちの生の歌声を聴きに、生の僕たちを観に来てほしいです。
堂珍 いろんなことを経験してきて、CHEMISTRYと2人がひとまわりもふたまわりも成長していると思います。いまがいちばんいい状態だな、ハートとスキルが揃ってきたなって。ライブは目の前にいるお客さんに、僕らの人となりや言葉が伝わる場所。からっと軽やかに、みんなで楽しくやろうよ! っていう気持ちでファイナルまで突っ走りたいです。今回のツアーで感じることがたくさんあると思いますし、それが2021年に迎えるデビュー20周年のCHEMISTRYにしっかり繋がっていくと思います。
プロフィール
ケミストリー
川畑要、堂珍嘉邦による男性ボーカル・デュオ。CD総売り上げ枚数1800万枚を誇る、日本を代表するアーティスト。
公演情報
LIVE TOUR 2019「CHEMISTRY~Still Walking~」
10/5(土)18:30 神奈川・カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)
10/11(金)18:30 北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
10/13(日)17:00 山形・荘銀タクト鶴岡(鶴岡市文化会館)
10/14(月・祝)18:00 青森・弘前市民会館
10/19(土)17:30 新潟・長岡市立劇場 大ホール
10/20(日)17:30 富山・新川文化ホール(ミラージュホール)大ホール
10/30(水)18:30 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
11/1(金)18:30 香川・サンポートホール高松 大ホール
11/3(日・祝)17:30 千葉県文化会館 大ホール
11/4(月・休)17:30 宮城・仙台銀行ホール イズミティ21大ホール
11/9(土)17:30 広島上野学園ホール
11/10(日)17:30 愛媛・西予市宇和文化会館
11/15(金)18:30 京都・文化パルク城陽 プラムホール
11/22(金)18:30 群馬・桐生市市民文化会館シルクホール
11/24(日)17:30 滋賀・守山市民ホール 大ホール
11/29(金)19:00 山梨・YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
11/30(土)17:30 東京・福生市民会館
12/5(木)18:30 茨城・ひたちなか市文化会館 大ホール
12/7(土)17:30 三重・シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢(伊勢市観光文化会館)
12/10(火)18:30 愛知県芸術劇場 大ホール
12/14(土)17:30 福岡・アルモニーサンク北九州ソレイユホール
12/15(日)17:30 熊本城ホール メインホール
12/17(火)18:30 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
12/24(火)18:30 東京・Bunkamuraオーチャードホール
インタビュー・文/松浦靖恵
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載