【インタビュー】絢香

17年間、歌ってきて、
“今の自分の歌”が一番好きなんです

昨年２月１日に通算６枚目のアルバム「LOVECYCLE」をリリースした絢香。さまざまな愛で彩られた作品には、「コウノドリ」の鈴ノ木ユウによるコミックや短編映画に発展したバラード「百年十色」、ゲーム「テイルズ オブ アライズ」の“グランドテーマ”として書き下ろした「Blue Moon」に加え、三浦大知やTaka(ONE OK ROCK)とのコラボ曲などを収録。夏には「ドコモ未来ミュージアム」のCMソング「未来へ」を配信リリースし、秋に公開された映画『天馬荘の三姉妹』の主題歌「Beautiful World」での玉置浩二との楽曲も話題となった。

「昨年の前半はニュージーランドで楽曲制作ができ、自由に音楽を生み出す時間はとても充実していました。玉置さんとの楽曲制作は最高の時間でしたね。2016年に玉置浩二ショーに呼んでいただき、『いつか一緒に作品を』と言っていただいてから６年、ようやく実現できて、とても嬉しかったです。大好きなあの歌声に包まれた数ヶ月は一生忘れられないですね」

さらに12月には３年ぶりにディナーライブを開催するなど、精力的な活動を行ってきた。

「後半はフェスやファンクラブライブと、歌を届けられる場もあり、とても幸せな１年でした。ディナーライブは私のスタイルに合っていて、好きなステージです。いつものコンサートツアーとはセットリストもガラッと変えて、カバー曲も織り交ぜながらの構成なので、私も新鮮な気持ちで歌を楽しんでいます。『ディナーショー』と聞くと、大人が行くイメージがあると思いますが、私は30歳の時に始めたので、30代のファンもたくさん来てくれます。特別な時間を共有できるのはとても嬉しいことですし、続けていきたいです」

フェス、FCライブ、ディナーライブと一歩ずつ歩みを進めてきた絢香。「ライブをやりたいから曲を書くというくらいライブはかけがえのない場所」と語る彼女は、デビュー17周年を迎える2023年に全国ツアーを開催することが決定した。

「17年と聞き、今驚いています!!　私の歌を聴いてくれる人がいるから、歌い続けられた。「感謝」の一言に尽きます。そして、まだまだ良い歌を極めていきたいのです！　2023年は、新しい作品にツアーに、１つ１つ丁寧にしっかり「歌」を届けていきたいですね」

15周年のアニバーサリーイヤーの集大成となった「絢香 15th Anniversary Tour 2021 ～もっといい日に～」以来、約１年半ぶりとなる全国ツアーはどんな内容になるのだろうか。

「今回は久々のバンド編成なので、セットリストやアレンジなどワクワクしながらイメージしています。前回のツアーはコロナ禍真っ只中で、緊張しながらのツアーでしたが、今回は私もお客さんも、より“ライブ”を心から楽しめるツアーになると思います。新しい曲と昔の曲をうまく組み合わせて、ファンの皆さんはもちろん、初めて来る方にも楽しんでいただける内容にしたいと思っています。
私、17年間、歌ってきて“今の自分の歌”が一番好きなんです。歌うことが心から楽しい。そんなありのままの“今の自分の歌”と、素晴らしいミュージシャンたちの演奏で、必ず最高のライブにします！コロナもあり、それぞれに大変な数年だったから、ようやく『久しぶりに行ってみようかな』という方も沢山いらっしゃると思います。今の私の歌をぜひ聴きに、会いに来てください！全国各地のファンの皆さんに会えるのがとても楽しみです!!会場で待っています！」