【インタビュー】ASKA

 

ASKA

スペシャルバンド&弦楽アンサンブルと共演のツアーを開催

 

「今回のツアーは本当にどうなるかわからないんだよ。誰もやったことがないから。だったら1回自分で経験してみようと思ってね。過去に前例がないなら、前例を作ってみようって。新しいことに挑むのって面白いじゃない? それだけの話」

デビュー40周年を迎えたASKAが、「higher ground」(さらなる高み)を目指して12月から『ASKA premium ensemble concert-higher ground-』と題し、まだ誰もやったことがないハイブリッドなツアーを開催する。昨年ビルボードジャパンのポップス&ロックとクラシックの融合公演「billboard classics」シリーズとして開催した『ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018-PRIDE-』ではフルオーケストラと、今年2月から開催した『ASKA CONCERT TOUR 2019 Made in ASKAー40年のありったけー』ではバンドと共演し、それぞれまったく指向が異なる2本のツアーを大成功させたASKA。次に挑むのはASKA+ASKAバンド+クラシック界の名手によるビルボードクラシックス・ストリングス(弦楽アンサンブル)が三位一体となって共演するという新しい形態のコンサートツアー。

「ボーカリストと、いつもの僕のサポートメンバー、さらにその音の広がりを作ってくれるメンバーとしてbillboard classicsのストリングスチームが参加しての大所帯(総勢23名を予定)のステージになります。その昔、ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)がそういった形態のコンサートをやったことがあって。でもたぶん、彼らはツアーはやってないと思うんだよね。今回参加してくださるストリングスチームの方々も、バンドと一緒にツアーを回るなんてやったことがないでしょう。ステージでは、ストリングスの方々には全員パフォーマーになってもらおうかなと考えてるんですよ。これが成功して形になったとき、お客さんにどう映るのか。面白いと思うんだよね。きっと」

コンサートは着席スタイル、だが観ていて立ちあがりたくなったら「どうぞご自由に」とASKA。バンドツアーから恒例化していったASKA考案の人気コーナー“もぐもぐタイム”(本編の途中、メンバーがステージ上で公開打ち合わせをしながらご当地のスポンサーから届いた差し入れを食べる)なる休憩時間も、このツアーには導入を検討しているという。

「あれはやんなきゃダメでしょう。その間お客さんはトイレにいったり、適当にやってて、って(笑)」

オープニングから「ハリウッド映画のようにつかみにいく」と語るこのツアー。セットリストはCHAGE and ASKAから最新のASKAソロまで、オールキャリアからの選曲となる。もちろん、ライブでは11月20日(水)に約10年ぶりに発売するシングル「歌になりたい」も歌う予定だ。

「僕は楳図かずおさんの『漂流教室』が大好きで、そのイメージで書いたものです」

自ら代表作になるであろうと語っているアイスランドで撮影した今作のMVも注目だ。来年3月にはこの曲を含むオリジナルアルバムを発売予定。そして3月20日(金・祝)には今ツアーの追加公演ではなく【特別公演】として新しくオープンした熊本市・熊本城ホールでの公演も決定している。

「縁があって熊本に行ったとき、現在の熊本の様子を見たんです。熊本城の城壁も街の中もまだまだ復興してない。それで、今回特別公演としてコンサートをやることにしました」

ツアーでもいい、特別公演でもいい。

「僕のことを見つけて下さい」

 

プロフィール

アスカ

CHAGE and ASKAとしてデビューし、数々のミリオンヒット曲を世に送り出しながらソロ活動も並行して行う。昨年には2枚のベストアルバム「Made in ASKA」「We are the Fellows」を同時にリリース。2019年のバンドツアーを収めたDVD/Blu-rayも発売中。

 

公演情報

 

billboard classics ASKA premium ensemble concert -higher ground-

 

12/10(火)18:30 京都コンサートホール 大ホール

12/11(水)18:30 愛知県芸術劇場 大ホール

12/20(金)18:30 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

12/27(金)18:00 東京エレクトロンホール宮城 大ホール

'20/1/3(金)17:00 福岡サンパレスホテル&ホール

1/6(月)18:30 大阪・フェスティバルホール

1/9(木)18:30 東京国際フォーラム ホールA

1/11(土)17:00 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru

1/15(水)18:30 東京・LINE CUBE SHIBUYA

1/18(土)17:00 りゅーとぴあ 新潟市民芸術 文化会館 コンサートホール

2/2(日)17:00 群馬・高崎芸術劇場 大劇場

2/9(日)17:00 神奈川県民ホール 大ホール

[特別公演]3/20(金・祝)16:00 熊本城ホール メインホール

 

 

インタビュー・文/東條祥恵

構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載

 

 

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