【インタビュー】AliA
2021/10/15(金)
やると決めてよかったし、その期待を超えていきたい
結成からわずか3年、怒涛の勢いでシーンを駆け上がり、国内だけに留まらず、海外からも熱い視線を集め続けるハイブリッドロックバンドAliA。そんな彼らにとってこのコロナ禍は身動きが取れない不自由さを感じつつも、自分たち自身と向き合う貴重な時間だったという。
AYAME「立ち止まる怖さはありましたけど、ゆっくり話し合う機会になったんですよね。私たちは幼馴染で仲良くやってきたわけじゃなく、ERENの音楽が好きで集まったメンバーなので、改めてお互いの根本に触れ合ったりとか」
EREN「だから、結構ぶつかったりもして(笑)。それを経て、今は言いたいことがより言い合える関係になりました」
息を潜めていたようにも見えた彼らだが、昨年12月から配信シングルを連続してリリース。海外のファンにも言葉で伝えられるようにと初の英語詞に取り組んだ「Promise」、助けを求めていいんだと背中を押す「リフレインメーデー」のように寄り添うようなアプローチも増えた。
BOB「一旦リセットして考えたから、お客さんへの想いも改めて強くなりました」
TKT「心に余裕もできたし、こういった状況下だったのもあって、時間をたくさん費やすことができたのも大きかったです」
加えて、色彩豊かでドラマティックなサウンドが魅力のひとつでもあったが、何気ない日々の大切さを伝える「ノスタルジア」やかけがえのない仲間との絆を歌う「おにごっこ」では派手になりすぎず、深く響くニュアンスを大事にしている。
SEIYA「歌詞に限らず、レコーディングやミックスでもより多くの人へ届けるには、ということを考えるようになったんです」
RINA「ずっとクラシックをやっていたことによる固定概念があったんですけど、最近はお互いをよく知れたことで提案をスッと受け入れられたり、自分でもバンドとして弾くべきフレーズが浮かぶよう になりましたね」
グッとバンド力を高めた彼らは来年2月からZeppツアーを開催する。コロナ禍においてツアーの中止を経験してきた彼らだけあり、強い気持ちを持って向かっている。
EREN「ツアーの開催をファンへ伝えたとき、すごくいい表情をしてくれて。やると決めてよかったし、その期待を超えていきたいです」
BOB「Zeppはいろんなバンドを観に行った思い出の場所。できるだけたくさんのお客さんに来てもらいたいです」
ただ、「できることなら大騒ぎするライヴがしたい」とTKTは口にするが、制限された中での開催にはなるだろう。だが、そうであってもいいパフォーマンスができる自信を手にしている。
SEIYA「今年のワンマンツアーでもいろんな困難はあったんですけど、ガイドラインを守ってしっかりやれば僕ららしいライヴはできるという自信にもなって。覚悟が定まりました」
ライヴにも様々な形があるが、やはり目の前にファンがいるという状況は特別だ。
RINA「毎回、ライヴでは感極まってます。目から想いが伝わってきますから」
AYAME「今年になって、泣かなかったライヴはないですね。どんな想いで来てくれたのか想像するし、みんなが心の中で歌った声が聴こえてくるように感じてたりもして。音楽をやめてはいけないなといつも思ってます」
プロフィール
アリア
2018年に結成された男女6人組ハイブリッドロックバンド。メンバーは写真左から、EREN、RINA、BOB、AYAME、SEIYA、TKT
公演情報
AliAliVe 2022 -Me-
- '22/2/12(土) 17:00 Zepp Sapporo
- 2/19(土) 17:00 Zepp DiverCity(TOKYO)
- 2/25(金) 18:00 Zepp Fukuoka
- 2/26(土) 17:00 Zepp Osaka Bayside
- 3/5(土) 17:00 Zepp Nagoya
インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載