【インタビュー】AK-69
2024/7/15(月・祝)
生きる力を刺激するような人生を豊かにするライブを届けたい
5度の日本武道館ワンマンや、名古屋城や鈴鹿サーキットを舞台にしたライブなど、楽曲はもちろん、そのステージングでも日本のヒップホップシーンを牽引するAK-69。その彼が6月より全国33カ所を回るライブツアー『AK-69 LIVE TOUR 2024 -ENLIGHTENMENT-』を開催中だ。
「日本武道館や名古屋の日本ガイシホールのような大規模公演の後には、最大でも1000人強、一番小さい場所では200人ぐらいのキャパのライブハウスやクラブといった、全国各地のいわゆる“小箱”を回るのが、俺のライブスタイルの一つの流れです。大きな会場は演出にも凝れるし、多くのオーディエンスの前だからこそ、伝えられる表現があって、それにも自信がある。一方で観客との距離が近く、最前列から最後列まで目が合うような小箱は“自分のキャリアが始まった場所”。そういう現場を回ることで、自分の原点を見つめ直したり、各地の観客や関わってくれている人に、恩返しをしたいという気持ちがありますね」
そのライブと並行して、ベテランとして名古屋/東海を象徴するAK-69と、ニューカマーとしてこれからの東海を牽引する¥ellow Bucksがタッグを組み、開催された2マンライブ『AK¥B』が、6月に『AK¥B at NIPPONGAISHI HALL』として映像化された。
「名古屋の、東海のヒップホップの美しさが形になったライブだったと思います。俺が初めてアリーナでのワンマンをやった2011年、『THE RED MAGIC RELEASE TOUR FINAL』のライブを見に来てたのが、当時中学生だった¥ellow Bucksだったんです。俺の「Ding Ding Dong ~心の鐘~」を聴いてラップを始めて、ライブを見に来てた少年がスターになり、俺と一緒にガイシホールという大きなステージに立って、『THE RED MAGIC 2024』を歌うのは、俺にとってもとんでもない喜びと感動でしたよ。エモくなりすぎて“ちょっと今はカメラを止めてくれ”と思うぐらい、目が潤んでしまった(笑)。タッグEP『Flying To The Top』も含めて、“東海ここにあり”を全国に提示できたと思います」
今年は4月に、CHANSUNG(2PM) & AK-69 feat. CHANGMIN(2AM)として「Into the Fire」を制作。そして次世代のヒップホップシーンを担うラッパーとタッグを組んだ「ONE SHOT feat. Watson, Eric.B.Jr」「Do it feat.Candee」を連続リリースした。
「特にWatsonやEric.B.Jr、Candeeは俺からすると親子コラボぐらいの年齢差はあるんだけど、世代を跨いで、対等に楽曲でぶつかることができるのは、すごく嬉しいことだし、誇りに思いますね。これからも驚くようなプロデューサーにオファーをしているので、この流れに期待してほしいですね」
そういった新機軸を引っさげておこなわれるツアーを『-ENLIGHTENMENT-』、つまり「啓蒙」「悟り」と名付けたAK-69。
「俺のライブを見て『生きる力を貰った』『明日からも頑張ろうと思った』と言ってくれる人は多いし、それは俺のライブの特徴だと思うんです。そして、こういう時代だからこそ、生きる力を刺激するような、日常や人生を豊かにするようなライブを届けたい。もちろんライブだから、中心は音楽。同時に俺の音楽を媒介にして、MCやパフォーマンスで、より強くメッセージや芯の部分を伝えたい。俺自身、小箱でのライブは“俺はいま、生きてる”と思える場所だからこそ、このツアーのための楽曲やセットリストを用意しているし、リスナーもそれを心を開いて受け止めてほしいと願っていますね」
プロフィール
AK-69/えーけーしっくすてぃないん
ヒップホップアーティスト。これまでに5回の日本武道館ワンマンライブを成功させる。現在キャリア最大の全国ツアーを開催中。
公演情報
AK-69 LIVE TOUR 2024 -Enlightenment-
- 7/20(土) 18:00 愛媛・松山WstudioRED
- 7/21(日) 18:00 高知・CARAVAN SARY
- 7/27(土) 18:00 岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE
- 7/28(日) 18:30 福島・郡山HIP-SHOT JAPAN
- 8/3(土) 18:00 広島・LIVE VANQUISH
- 8/4(日) 18:30 岐阜・CLUB ROOTS
- 8/12(月・休) 18:00 茨城・水戸LIGHT HOUSE
- 8/17(土) 18:00 群馬・Club JAMMERS
- 8/18(日) 18:00 山梨・甲府CONVICTION
- 8/24(土) 18:00 三重・四日市CLUB ROOTS
- 8/25(日) 18:30 静岡・LIVE ROXY SHIZUOKA
- 8/31(土) 18:00 兵庫・神戸Harbor Studio
- 9/1(日) 18:00 滋賀・U-STONE
- 9/7(土) 18:00 岡山・CRAZYMAMA KINGDOM
- 9/8(日) 18:30 香川・高松MONSTER
- 9/16(月・祝) 18:00 埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
- 9/28(土) 18:00 富山・MAIRO
- 9/29(日) 18:00 福井・CHOP
- 10/6(日) 18:00 千葉・柏PALOOZA
- 10/12(土) 18:00 京都・KYOTO MUSE
- 10/14(月・祝) 18:00 宮城・仙台Rensa
- 10/19(土) 18:00 石川・金沢Eight Hall
- 10/20(日) 18:30 長野・CLUB JUNK BOX
- 10/26(土) 18:00 大分・DRUM Be-0
- 10/27(日) 18:30 熊本・B.9 V1
- 11/2(土) 18:00 沖縄・club epica
- 11/8(金) 19:00 愛知・NAGOYA ReNY limited
インタビュー・文/高木“JET”晋一郎
構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載