【インタビュー】4s4ki

2024/11/15(金)

新作EPを携え、「自分史上一番」を超えるライブに！

強烈な電子音のサウンドと耳に残るメロディが持ち味のシンガーソングライター、4s4ki（アサキ）が新作EP「集合体大好病 / CollectiveObsession」をリリースした。

4曲入りの新作は、“友達自慢”をテーマに各楽曲でコラボを繰り広げた作品。親交の深いアーティストとの化学反応によって4s4kiの尖った個性がより引き出された一作になっている。

「前に出した『おまえのドリームランド』というアルバムのコンセプトが“友達自慢”だったんです。今回はそれをまたしたいなと思って。音楽をやっている友達や、アートワークやってくださってる方の格好よさを自慢しつつ、私とその格好いい友達がコラボすることによって“格好よさの相乗効果”が生まれるというか、もっと面白いことができると期待して作ったEPです」

なかでもインパクトの大きい楽曲が、DÉ DÉMOUSEとの初タッグによる「エスパー小学生」。高速ハードコアテクノのジャンル“ガバ”を取り入れたハイテンションなナンバーだ。

「スタジオに一緒に入ったときに『BPMは速ければ速いほど良いよね』っていう話で盛り上がって。じゃあ“ピアノ・ガバ”を作ろうよという話からこの曲になりました」

トラックメイカーにRhymeTube、客演にrinahamuを迎えた「頑張り屋さんだから愛して」は、発達障害の一種であるADHDを抱える4s4ki自身の葛藤や思いを綴ったパーソナルな楽曲になっている。

「ADHDって、SNSでもネガティブな言われ方が多いと思っていて。私も実際ADHDに苦しめられてしんどいけど、でもADHDならではの良いところもあるんです。できないこともちょっとずつできるとこまで頑張って工夫する。それを『頑張り屋さん』と言っていて。そうすればきっと愛してもらえるし、自分のことも愛せる。ADHDの良さにもうちょっと目を向けられるんじゃないかと思って書いた楽曲です」

NUU$HIがプロデューサー、THE BACK HORNの菅波栄純がギタリストとして参加した疾走感あふれるドラムンベースの「再終焉」は、4s4kiがこよなく愛するゲームをモチーフにした一曲。多くの曲を共作してきた盟友maeshima soshiとのコラボによる「rEiNsTaLL」は、4s4ki自身の決意表明とも言える一曲だ。

「ライブでも盛り上がるし外せない曲になってる『LOG OUT』という曲があって、『rEiNsTaLL』はそれを超える曲を作りたいというところから生まれた曲です。『LOG OUT』は現実逃避をテーマにしていたんですけれど、『rEiNsTaLL』は現実逃避しがちな私でもちゃんと現実に向き合っていかなきゃいけないという意味合いを込めています」

2025年2月から3月にかけては全国6都市を巡る過去最大規模のワンマンツアー「4s4ki Oneman Live Tour 2025 “4444年 ; C4”」が開催される。今年夏には初の海外単独公演となる上海と深圳でのワンマンライブを含むツアーをおこなった4s4ki。「自分史上一番良いライブができたんです。これからもっといいライブができるんじゃないかなという自信になりました」という手応えを経て、次のツアーはよりアーティストとして成長した姿を見せてくれそうだ。

「音源では楽しめない良さがライブにはあるし、そこは自分の強みだと思っているので。萎縮したり周りの目を気にしたりしなくていいから、ぜひ体感してほしいなって思います。私のライブ、客層バラバラなんですよ。男女問わずいろんな年齢の人がいるし、おじいちゃんや小学生もいるんです。後悔させないライブを一生懸命頑張りますので、絶対遊びにきてください！」