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【インタビュー】ネオフラメンコプロジェクト│BEGINS Vol.2

ネオフラメンコプロジェクト

【インタビュー】ネオフラメンコプロジェクト(中原潤、徳永兄弟、森田悠介、JITAN.、ラファエル・モイセ・エレディア)

19世紀初め、スペイン南部で生まれたとされるフラメンコ。苦悩や悲しみがたびたび訪れる人生のなかで喜びを見出し、恋人や家族との愛を実感する――そんな人間らしい感情を表した伝統芸能だ。
フラメンコの歴史や成り立ちにリスペクトを持ちながら、新たなエンターテインメントに昇華したのが、中原潤(フラメンコダンサー)、徳永兄弟(フラメンコ・ギター・デュオ)を中心とした「ネオフラメンコプロジェクト」。ダンサー、音楽家が自主的に立ち上げたこのプロジェクトは、昨年、第1回公演を開催。さらにフジロックフェスティバルに出演し、国内外のオーディエンスの注目を集めるなど確実に活動の幅を広げている。


中原「ダンサー、ミュージシャンを含め、以前から一緒に公演を行ってきた仲間ととともに立ち上げました。フラメンコの魅力を伝えながら、今までにない新しい活動をしていきたいという思いも強いですね」

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©SHIGETO IMURA


徳永兄弟/徳永康次郎「フラメンコの根幹を捉えながらも、かなり実験的なこともやっているんです。たとえば普段は生音で演奏しているギターにエフェクターを使ったり。他のジャンルの音楽からヒントを得ることもあるし、いろいろな要素を交えながら発展させていきたいと思っています」

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6月27日(木)には東京・イイノホールで「ネオフラメンコプロジェクト BEGINS Vol.2」を開催。パーカショニストであり、音楽監督をつとめるラファエル・モイセ・エレディアを中心に、即興的なセッションを交えたダンスと音楽のコラボレーションを体感できる本公演。キーワードは“肉体性”だ。


森田悠介/ベース「身体一つあればできるのがフラメンコの良さ。空気の振動を共有し、みんなで同じベクトルに進んでいかないと、“Ole!”という盛り上がりは生み出せないんです。リズム的にはかなり複雑で、洗練されていて。ジャズやエレクトロニカ、テクノなどが好きな方にも刺激的に映ると思います。今回の会場は大きめのホールなので、オーケストラのような壮大な音も取り入れてみたいですね」

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JITAN./ダンサー「これまでの公演でも音楽と踊りが融合されて、ステージに立ちながらすごく感動したんです。モイセくんが作る音楽も素晴らしいし、ダンスも楽器の一つとして参加る意識を持って、さらにレベルアップしたものをお見せしたいですね」

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徳永兄弟/徳永健太郎「僕たちにとっても新しいことを実現できる公演になるだろうし、みなさんがお持ちになっているフラメンコの概念をガツンと覆すことになると思います。もちろんフラメンコをあまり知らないという方にもぜひ見ていただきたいですね」

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ラファエル・モイセ・エレディア「僕たちは〈フラメンコの概念を変えたい〉と本気で取り組んでいるし、このプロジェクトには、それができる可能があるメンバーが揃っていると思っています。自分たちが素晴らしいと思っているものを100%表現して、そのことによって観てくださる方を感動させたい。その思いは本当に強いですね」

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フラメンコが好きない人には「こんなフラメンコ、観たことがない」という驚きを与え、そして、フラメンコ初心者にとっては「これがフラメンコのすごさか!」という入口になる。つまり「ネオフラメンコプロジェクト」は人それぞれの楽しみ方ができる、間口の広いエンターテインメントなのだ。


中原「僕たちがすごく大切にしているのは、〈フラメンコは人と人を繋げるものだ〉ということなんです。ギタリストがその場で好きな曲を演奏して、それに合わせてダンサーが踊ることもあって。現代では打ち込みを中心にした音楽、AIが作った楽曲も存在しますが、フラメンコはそうではなく、人間本来の強さ、温かさがすごく出ている。それをたくさんの人に受け取ってもらえる形にして届けたいし、『ネオフラメンコプロジェクト』には“フラメンコをよく知らない”という方々もぜひ気軽に遊びにきてほしいですね」



取材・文/森朋之


「ネオフラメンコプロジェクト BEGINS Vol.2」公演情報│ローチケ[ローソンチケット]

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