クラシック

Kao PRESENTS Tetsuya Kumakawa K-BALLET YOUTH 第5回記念公演『ドン・キホーテ』全幕

Kao PRESENTS Tetsuya Kumakawa K-BALLET YOUTH 第5回記念公演『ドン・キホーテ』全幕

熊川哲也 ご挨拶

Kバレエユースはバレエの道を志す若きダンサーたちに生徒からプロへの架け橋となる場をという想いから2013年に創設したジュニア・カンパニーです。本物の舞台経験の提供を第一義とした活動において、メンバーはリハーサルから本番に至るすべての過程をプロと同等の環境で経験していきます。そして無限の可能性とパワーを持つ彼らがひたむきに努力を重ね、舞台で生み出す感動は、毎回多くの観客の胸を打つものとなっているのです。
第5回という節目にあたる今回は、これまで重ねてきた実績と成果のもと、さらに多くの若者たちにチャンスを与えるべく、創設当初からの展望でもあった全国オーディション開催に踏み切りました。一昨年来のコロナ禍の影響により、本来の予定を1年延期しての実施となりましたが、厳格なる審査を見事突破した意欲あふれる精鋭たちがここに集い、私の愛するこの『ドン・キホーテ』に挑むこととなります。教育の場においても世の中の状況に即した柔軟な対応が求められるなか、オンラインを有効活用した学びの場を設けるなど新たな学習方法も取り入れてきました。
殊に、延期の期間中にスタートした「年間特別プロジェクト」では、作品を学ぶためのプログラムとして月一度のオンライン講座を行ってきましたが、そこでの事前学習がオーディションを待つ彼らのモチベーションとなり、また作品への理解を深める準備期間ともなったことに、ひとつの意義を感じています。
延期となった1年を無為に過ごすことなく、自発的に学ぶ姿勢を身に着けたうえでリハーサルに臨む彼らの上達には目覚ましいものがあり、その集大成として立つ本番の舞台に、私自身、大きな期待を寄せています。才能あふれる若きダンサーたちの“今だからこその輝き”が生む感動は、観客の皆様にとっても未来へと繋がる大きな活力となることと確信しています。


Kバレエ ユース 総監督 熊川哲也
Kao PRESENTS Tetsuya Kumakawa K-BALLET YOUTH 第5回記念公演『ドン・キホーテ』全幕
Kao PRESENTS Tetsuya Kumakawa K-BALLET YOUTH 第5回記念公演『ドン・キホーテ』全幕