2021年1月、Kバレエ カンパニーにプリンシパルとして入団することが決定した日髙世菜。そのお披露目となるのが、本公演でのオデット/オディールだ。ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーで学び、ルーマニア国立バレエ団に入団。入団3年目の2014年、「ドン・キホーテ」主演後に当時の芸術監督ヨハン・コボーにより、同団の階級にはそれまでなかったプリンシパルに初めて任命された。その後、アメリカのタルサ・バレエ団でのプリンシパルとしての活躍を経て、このほど日本に拠点を移すべくK バレエ カンパニーに移籍。バレリーナとしての理想的な身体と、ワガノワ仕込みの美しく正確なテクニックを武器に魅せるオデット/オディール。新たなスター誕生に期待が高まる!
日髙世菜コメント
子どもの頃から何度もその舞台を観て憧れを抱いていたKバレエ カンパニーの一員となれること、そしてプリンシパルとして迎えていただけることを、とても光栄に思っています。プレッシャーは大きいですが、熊川さんをはじめ皆さんの期待に応えられるよう、精一杯務めていきたいと思います。「白鳥の湖」を初めて踊ったのはルーマニア国立バレエ団に所属していた23歳の頃でした。白鳥と黒鳥にはそれぞれに他の作品、役柄にはない難しさがあり、特に白鳥は役作りひとつとっても毎回試行錯誤の連続なのですが、そのぶん踊っていて心から楽しさを感じられる役でもあります。踊るたびに新しい発見があり、自分の中に「こう表現したい」というアイデアも生まれてくる・・・興味が尽きません。Kバレエでのデビューとなる今回の公演では、これまでのキャリアの中で培ってきたものをすべて注ぎ込みながら、熊川芸術監督のもとでまた新しい自分を見出だし、観客の皆様に感動をお届けできればと思っています。