Introduction
『容疑者Xの献身』は、日本を代表するミステリー作家・東野圭吾さんが2005年に発表し、第134回直木賞を受賞した小説。これを私・成井豊が脚色し、2009年に演劇集団キャラメルボックスで初演。2012年に再演。今回が3回目の上演になります。これほど上演を重ねるのは、やはり原作がすばらしいから。
絶望の底にいた男が、愛する人たちを救うために、己を知恵を振り絞って戦う。その姿は、あなたの心を必ず打つと信じます。今回は9年ぶりの上演ということもあり、キャストを一新して、原作の登場人物の設定年齢に近い方々に出演をお願いしました。この新たなキャストとともに、『容疑者Xの献身』という美しくも壮絶な物語に再び挑戦します。ご期待ください。
成井豊
Story
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、ある夜、不審な物音を聞く。アパートの隣室に住む花岡靖子の部屋で何か起きたらしい。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。