泉鏡花生誕150年の節目に、開場50年を迎えるPARCO劇場にて、美しい日本語で物語る、幽玄ファンタジーの傑作を上演!!
『夜叉ヶ池』は、1913年に日本幻想文学の先駆者・泉鏡花が発表した戯曲作品。
放浪の旅人と孤独な美貌の村娘、夜叉ヶ池の竜神姫と彼方の竜神の二つの恋物語を中心に、人間世界と異界の眷属の物の怪たちが荒々しくユーモラスに描かれた物語で、今もなお愛されている名作です。
この傑作ファンタジーを、2023年に開場50周年を迎えるPARCO劇場にて、言葉と芝居にこだわりを持つ演出家・森新太郎の演出、ダンサー・演出家として独自の世界を切り拓いてきた森山開次の振付で上演することが決定いたしました。
主演は、2000年の俳優デビューから現在に至るまで、留まることなくドラマ・映画・舞台へ出演し、着実に実力派俳優としてキャリアを重ねてきた勝地涼。個性の強いキャラクターから骨太でシリアスな人物まで演じ分ける巧みな演技力で引く手数多の勝地涼が、森新太郎との初タッグで、泉鏡花の美しい日本語が紡ぎ出す世界観を妖しく現代に蘇らせます。
PARCO劇場開場50周年にお届けする、泉鏡花傑作戯曲の幽玄ファンタジーに、どうぞご期待ください。
あらすじ
岐阜県と福井県の県境にある三国嶽のふもとの里に鐘の音が鳴り響く、それは竜神と人間の約束の鐘の音、この鐘の音が鳴っている間は、約束が守られている。
だが人間の傲慢さと欲の深さによって、鐘が鳴らなくなって約束が破られたとき・・・
大正2年の夏、激しい日照りが続くとある地方の村に、諸国を旅する学士の山沢学円という男がやってきた。
山沢はその村にある三国嶽の麓を歩いている途中、のどの渇きを覚えて、とある家にお茶をお願いし、お茶をめぐんでくれた娘に問わず語りに話をしはじめる。
一昨年のこと、萩原晃(勝地涼)という自分の友人の学者が各地に伝わる不思議な物語の収集に出たまま行方知れずになり、その足跡を辿って諸国を旅しているのだと。
そこへ百合の夫という男が現れる。
その男こそ萩原であった。
久々の再会を喜ぶ山沢に、萩原は自分がこの地に住み着いたいきさつを語るのだった・・・。
作
泉鏡花
演出
森新太郎
振付
森山開次
出演
勝地涼 入野自由 瀧内公美 那須凜
山本亨 伊達暁 森田甘路 澄人 田中穂先 佐川和正 佐藤誓
有川拓也 池田遼 小川莉伯 澤村亮 中桐聖弥
中島祐太 中田翔真 廣田佳樹 山崎類 渡辺謙典
日程・会場
公演日 |
2023/5/2(火)~2023/5/23(火) |
会場 |
東京・PARCO劇場(渋谷PARCO 8F) |