次世代を担う新進作家・横山拓也×今まさに活躍中の気鋭の演出家・ウォーリー木下
初タッグで贈る、小さなドラマに隠れた大きな“命の物語” 主演・加藤シゲアキ!!
鋭い観察眼と綿密な取材を元に、人間や題材を多面的に捉え、緻密な会話を丁寧に積み上げながら、時にはコミカルに小気味よいタッチの会話劇を得意とする劇作家、横山拓也。演劇ユニットiakuを主宰し、“いつの間にか登場人物の葛藤に立ち入っているような感覚に陥る”、彼が生み出すドラマには、あらゆる人間を許容する大きな眼が潜んでいます。そして、すでに素晴らしい成果を次々と生み出している気鋭の演出家・ウォーリー木下。手掛ける作品はジャンルレスで多岐にわたり、海外の演劇祭、国際フェスティバルでも高く評価されるなど、国際的に活躍。その大きな魅力のひとつは、豊かで緻密な人物描写と、“人間に対する温かいまなざし”が存在していることです。
『粛々と運針』は、この横山拓也作、ウォーリー木下演出の初タッグでおくる、小さなドラマに隠れた大きな命の物語です。命とは誰のものか、そして、どんな始まりと終わりが望ましいか。答えの出ない根源的な問いかけがなされるこの物語は、今だからこそ、上演する意味があります。まさに次世代を背負うことを期待された劇作家と演出家による、新しい『粛々と運針』にご期待ください。
主演は、加藤シゲアキ。本作で描かれる二つの家庭の一方、築野家の長男・一(はじめ)を演じます。NEWSでの活動のみならず、作家としても数々のヒット作を生み出し続け、2020年に発表した『オルタネート』(新潮社刊)は第164回直木賞、2021年本屋大賞にノミネート。第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞を受賞するなど、多彩な活躍を見せています。最新の舞台、2021年4月に上演されたパルコ・プロデュース「モダンボーイズ」で、葛藤する主人公の心情を繊細にそして熱く演じた加藤。今回は横山拓也、ウォーリー木下と初顔合わせで、新たな化学反応を起こし、新しい顔を魅せてくれることでしょう。また、築野一の弟、紘(つなぐ)役に、幅広いキャラクターを多彩に演じる実力派・須賀健太ら、実力派俳優の競演で贈る本作。どうぞご期待ください。
築野家。一(はじめ)は弟・紘(つなぐ)と二人で母を見舞う。病室で母から紹介されたのは、「金沢さん」という初対面の初老の紳士。父が死んだあと、親しい仲らしい。膵臓ガンを告知された母は、金沢さんと相談の結果、穏やかに最期を迎えることを選んだという。まだ治療の可能性はあるのに。
田熊家。平均寿命くらいまで支払いを続けたら自分のものになる小さな一軒家を去年購入した沙都子と應介。その家のどこかで子猫の鳴き声がする。早く助けてあげたいけど、交通事故で頸椎を痛めた應介はケガを理由に探してくれない。そしてお腹に新しい命を宿しているかもしれない沙都子は不思議なことにこの話の切り出し方が分からない・・・。
平凡な生活の内に潜む二つの家の葛藤を、周到な会話で縫い合わせるように描き出す命の物語。
作
横山拓也
演出
ウォーリー木下
出演
加藤シゲアキ / 須賀健太 徳永えり 前野朋哉 河村花 / 多岐川裕美
演奏
GOMA & 粛々リズム隊
Didgeridoo
GOMA
Percussions
田鹿健太・辻コースケより 日替わり参加
日程・会場
公演日 | 会場 |
3/8(火)~3/27(日) |
東京・PARCO劇場 |
4/8(金)~4/10(日) |
大阪・森ノ宮ピロティホール
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料金
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