寺山修司が生んだ俳優・三上博史がいざなう、
誰も見たことのない寺山修司の世界の涯…
詩人・劇作家・脚本家・作詞家・評論家・小説家・エッセイスト・映画監督・写真家・劇団主宰など・・・。
あらゆる肩書きとともに時代を超えて今なお愛され、様々な人に影響を与え続けている稀代のマルチクリエイター:寺山修司。
そんな寺山の没後40年という節目に、寺山によって“俳優”であり“表現者”という命を吹き込まれた三上博史が、2015年に上演された『タンゴ・冬の終わりに』以来、実に約8年ぶりに『三上博史 歌劇』を上演するべく劇場へ舞い戻ります。
共に作品を創り上げるのは、寺山修司没後20年記念公演として上演された『青ひげ公の城』で主演して以来、約20年ぶりのタッグとなる、寺山が主宰していた演劇実験室天井桟敷の後継劇団=演劇実験室◎万有引力。そして劇場は、寺山自身が生前最後に手掛けた天井桟敷の最終公演『レミング-壁抜け男』を上演した紀伊國屋ホールと、三上にとっては聖地のような劇場で、演出にJ・A・シーザー、上演台本に高田惠篤・寺山偏陸という生前の寺山と共に幾多の名作を生んできた盟友たちが、『三上博史 歌劇』と題して、寺山作品の膨大なテキストからその心髄を紐解き、他に類を見ないステージ作品へと昇華させます。
俳優業と併行して長年音楽活動も続け、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』をはじめ、これまでの演劇活動においても芝居と音楽の見事な融合のもと表現を続けてきた三上の魅力あふれる肉声に加えて、有名アーティストのライブにも引っ張りだこの一流ミュージシャンたちが生演奏でお届けする素晴らしい楽曲や詩の数々。さらに、歌や詩の朗読のほか演劇シーンもふんだんに盛り込み、伝説的舞台『レミング-壁抜け男』の影山影子役をはじめ、三上が早替わりで演じ分ける寺山作品の多種多様な登場人物、演劇実験室◎万有引力とのアンサンブルで織りなすめくるめく場面にもご注目下さい。
劇場空間だからこそ可能となる、オペラやミュージカルとは一線を画す、“寺山×三上”が深くシンクロする歌劇をお届けいたします。
作
寺山修司
演出・音楽・美術
J・A・シーザー
共同演出
高田恵篤
上演台本
高田恵篤、寺山偏陸
音楽監督
横山英規
出演
三上博史
演劇実験室◎万有引力
演奏:横山英規(Bass)、エミ・エレオノーラ(Piano)、近田潔人(Guitar)、ASA-CHANG(Drums)
日程・会場
公演日 |
2024/1/9(火)~1/14(日) |
会場 |
東京・紀伊國屋ホール |