名作音楽劇を、鄭義信の大胆な翻案・新演出×生田斗真主演で上演決定!
鄭義信が独自の世界観で、ブレヒトの名作音楽劇に斬り込む!
17年上演のパルコ・プロデュース『すべての四月のために』では戦後の朝鮮の小島の人々を描き、感動を呼び起こした鄭義信。
近作では、在日をルーツとする世界観と関西圏のユーモアが相まって、シェイクスピア作品に新たな解釈を打ち出し、古典との相性の良さを証明した『泣くロミオと怒るジュリエット』(20)で好評を博しました。
本作の原作となる『三文オペラ』は、1928年に初演された、差別と貧困・資本主義社会を痛烈に風刺した音楽劇の名作。物語は、一見矛盾に満ちたデタラメでアベコベな世界。けれどもそれは、なにより金がモノを言う現代の本質を捉えています。これまでも様々な演出家・キャストによって上演されてきた『三文オペラ』ですが、鄭が選んだ今作の設定は、1950年代の大阪。原作の舞台・ロンドンの貧民街は、今回は第二次世界大戦で破壊された大阪砲兵工廠(現在の大阪城公園・森ノ宮地域にあった大規模な兵器工場)の跡地に置き換えられます。その名も『てなもんや三文オペラ』!
<戦後>をかけぬける、アウトローたちのパワーと、<生きる>ことへの貪欲さ。<戦争>を背負いながらも、たくましく生き抜いてきた当時の人間模様を重ね合わせます。より生々しく、ヒリヒリとした人物像を浮き彫りにする鄭義信版の『てなもんや三文オペラ』で、ブレヒトの名作音楽劇がどう料理されるのか、どうぞご期待ください!
<STORY>
1956年(昭和31年)、秋、早朝。猫間川沿いの川岸には、トタン屋根のバラックが肩寄せあっている。
その目と鼻の先、川向うに、「大阪砲兵工廠」跡地が見える。かつて、そこはアジア最大の軍事工場だったが、アメリカ軍の空爆で、廃墟と化した。数年前に勃発した朝鮮戦争の「朝鮮特需」で、鉄の値段がはねあがると、「大阪砲兵工廠」跡地に眠る莫大な屑鉄をねらって、有象無象の人々がつぎつぎと集まってきた。彼らは、いくら危険だろうが、いくら立ち入り禁止の国家財産だろうが、おかまいなし。目の前のお宝を、指をくわえて見ている阿呆はいない。夜な夜な、猫間川を越え、環状線の鉄橋を越え、時に、弁天橋の警備員詰所を正面突破して、屑鉄を掘り起こした。そんな彼らを、世間の人たちは「アパッチ族」と呼び、彼らの住む場所を「アパッチ部落」と呼んだ―――
「アパッチ族」の親分・マック(生田斗真)は、屑鉄のみならず、さまざまなものを盗んで盗賊団を組織していた。恋人のポール(ウエンツ瑛士)との結婚式を挙げるマックのことを、うとましく思う「乞食の友商事」の社長ピーチャム(渡辺いっけい)と妻のシーリア(根岸季衣)は、警察署長タイガー・ブラウン(福田転球)を脅し、なんとかマックを逮捕させようとするが・・・・・・。マックの昔なじみの娼婦ジェニー(福井晶一)と、ブラウンの娘ルーシー(平田敦子)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へとすすむ・・・・・・。
作・演出
鄭義信
原作
ベルトルト・ブレヒト
音楽
クルト・ヴァイル
音楽監督
久米大作
出演
生田斗真 ウエンツ瑛士 福田転球 福井晶一 平田敦子
荒谷清水 上瀧昇一郎 駒木根隆介
妹尾正文 岸本啓孝 五味良介 羽鳥翔太 大澤信児 中西良介 近藤貴郁 神野幹暁
根岸季衣 渡辺いっけい
演奏=朴勝哲
日程・会場
公演日 | 会場 |
6/8(水)~6/30(木) |
東京・PARCO劇場
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7/9(土)~7/11(月) |
福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール
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7/16(土)~7/24(日) |
大阪・森ノ宮ピロティホール
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7/30(土)~7/31(日) |
新潟・新潟テルサ
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8/6(土)~8/7(日) |
長野・サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール
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料金
公演 | 料金(税込) |
東京・大阪 | 全席指定¥13,000 |
福岡 | S席¥13,000 A席¥9,000 |
新潟・長野 | S席¥12,000 A席¥10,000 B席¥8,000 |
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