小沢道成の代表作、2020年1月、駅前劇場にて再再演!
2020年1月に駅前劇場にて上演する、小沢道成のひとり芝居「鶴かもしれない」。
今作品は、鶴のお伽話を現代の東京に置き換えた物語に、3台のラジカセと10着の着物を使って2014年と2016年に上演された小沢道成の代表作でもある一人芝居の再再演。
2020年版となる今作品では、駅前劇場の観客席も通常とは異なり、そして舞台上にはある仕掛けが隠された「壁」で囲まれる。
さらに、物語が進むに合わせその「壁」もある変化をしていくという、一人芝居とは思えないほどの演出で上演をする。
追加公演が決定するなど多くの観客を魅了し続けるこの「鶴かもしれない」という演劇を、一度劇場で体験してほしい。
ストーリー
―――東京の繁華街の真ん中で泣き崩れたひとりの女
通りかかった心優しい若者が「大丈夫ですか」と声をかける
ある日、若者のもとに感謝を伝えにその女がやってくる
女は、「あなたの為ならなんでもします」と若者に告げる―――
鶴のお伽話を現代の東京に置き換えた異色の物語。
2つの物語が交差する時、〝鶴かもしれない女〟の機を織る音が鳴り響く。
朝起きて日差しがある家に憧れます。コーヒーなんか淹れたりして、好きな音楽をかけて、朝食を食べる。
これは僕が欲しい「理想の日常」です。
今回、再再演をするにあたって台本を読み返した時に、「どんな日常が理想なのか」ということを大切に創作しようと思いました。この「鶴かもしれない」という物語は、あの時に僕自身が日常で感じていた悲痛な苦しい感情も、強く言葉や行動に表れていて、当時の僕はきっと救いのないものの割合が強かったように思えます。
もちろん、初心に描こうとしたことは引き継ぎつつ、よりそれらが浮き出てくるようなものにしたいなと。
2020年に描く新たなこの「鶴かもしれない」は哀しみだけではなく『理想を掴みたい、もしくは、その理想を得ることが出来たある女性の話』です。
そして、今回の美術は、舞台上をある「壁」で囲み、その壁が「変化」することで演劇ならではの面白さを作りだせるんじゃないかと思っています。予想もしてない場所から何かが飛び出てきたり、突如消えたり、僕自身が演劇を観ていて、いつも興奮するものを手がかりにし、まさに今、創作している最中です。
その「壁」から「窓」も登場します。日差しがちゃんとある、僕が欲しい日常の風景です。
今回は、とてつもなく眩しいものを目指してみようと思います。
窓辺で泣きたくなるぐらいの、とてつもなく眩しい日常を。
小沢道成
作・演出・美術
小沢道成
出演
小沢道成
日時
2020/1/9(木)~13(月・祝)
上映時間は65分を予定
受付開始・開場は開演の30分前
会場
下北沢・駅前劇場
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F
料金
当日引換券・税込
<当日引換券について>
公演当日、座席指定券とお引換えいただくチケットです。
各開演の30分前より当日券売場にて座席指定券と交換させていただきます。
お連れ様とお席が連番でご用意できない場合もございます。
お席はお選びいただけません。予めご了承ください。