演劇
iaku『逢いにいくの、雨だけど』

iaku『逢いに行くの、雨だけど』

チケット情報

iaku『逢いにいくの、雨だけど』

鋭いまでの人間観察眼をもとに、骨太で濃密な会話劇を作り続けるiakuの新作

小学生のとき。幼なじみに負わせたケガのせいで、うちの家もあっちの家も、 ままならなくなってしまった。 あの事故で何もかもが歪んでしまった。 あんなにひどいことになるなんて。 あれから長い月日が経ち。 あの子は、あの人はどうしているんだろう。 ときに振り返ってみたり、ときに立ち止まってみたり。 それでも日常は進行する。 「人生」という尺度を実感出来る歳になって、ようやくわかった。 あの事故にまとわりつく罪や遺恨は、きっとどこまでいっても終わりはない。

2018年、iakuの新作は「許す」を考察する。

作・演出

横山拓也

出演

尾方宣久(MONO) 橋爪未萠里(劇団赤鬼)
近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ) 納葉 松本 亮
異儀田夏葉(KAKUTA) 川村紗也
猪俣三四郎(ナイロン100℃)

公演スケジュール

11/29(木)~12/9(日) 東京・三鷹市芸術文化センター 星のホール
12/21(金)・12/22(土) 大阪・八尾プリズム 小ホール(八尾市文化会館)

あらすじ

恋愛、友人、家族の関係の中に
発声した嘘やごまかしなどの
罪の意識の重なりが歪める人間関係。
そこに、突如起きた大きな事故が、
彼らの間のバランスを
もたらしてしまった。
事故の加害者と被害者という立場のはずが、
いつしか、簡単な構図では
語ることのできない状況に陥っていく。
条件や時間では解決できない、
複雑に絡み合った
心の問題が深く横たわり始めるのだった。

劇団プロフィール

大阪発、全国各地を飛び回る劇作家・横山拓也の個人ユニットiaku。
アンタッチャブルな設定と、小気味良い関西弁口語、強度のあるセリフを持ち味にして、議論、口論、口喧嘩を覗き見できる会話劇を発表。
繰り返しの上演が望まれる作品づくり、また、大人の鑑賞に耐え得るエンターテインメントとしての作品づくりを意識して活動中。

今回の公演に寄せて、作・演出の横山拓也さんからのメッセージ

iakuとして、三鷹市芸術文化センターでは「流れんな」(2014年)と「エダニク」(2016年)を上演させてもらいました。いずれも再演でした。iakuは『強度のある作品をつくって再演を繰り返す』という活動方針がありますが、今回は新作で挑ませていただきます。そして過去2作品においては、他の方にお願いしてきた演出も、今回は私自身で行います。辿り着くところが何処なのかはわかりませんが、今、作品的に新たな境地に向かっているような気がしています。iakuのニュースタンダードになる作品を目指します。