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演劇『誰もいない国』No Man's Land

演劇『誰もいない国』No Man's Land

チケット情報

演劇『誰もいない国』No Man's Land

ノーベル文学賞を受賞した劇作家ピンターによる傑作。イギリス・ロンドンを舞台に、アイデンティティの境界線を問う。

新シーズン2作品目は、ノーベル文学賞を受賞した20世紀を代表する劇作家ハロルド・ピンターの『誰もいない国』が登場します。本作は1975年ロンドン、ナショナル・シアターでピーター・ホール演出により初演されました。 個人のアイデンティティの危うさや、社会の欺瞞、あるいは人間関係の不安定さを、鋭く切り詰めた言葉で、時に過激に表現し、登場人物のキャラクターを崩壊寸前まで突き詰めたピンターの作品群は、21世紀になった今でも現代人の心に深く突き刺さります。本作もまた、一室のなかで繰り広げられる会話を通して、パワーバランスの変化や、関係の曖昧さ、確信できない過去が浮かんでは消え、果たして会話の内容が真実なのか一種のゲームを演じているのか、虚実のわからなさを楽しむピンターの世界が繰り広げられます。
今回の演出には寺十吾が新国立劇場に初登場、ピンター研究の第一人者喜志哲雄とともに、上演台本を作成し、緻密な演出でピンターの世界を描きます。

ハロルド・ピンター

翻訳

喜志哲雄

演出

寺十 吾

出演

柄本 明 石倉三郎 有薗芳記 平埜生成

公演スケジュール

11/8(木)~11/25(日) 東京・新国立劇場 小劇場

新国立シアタートーク

日時:11/15(木) 公演終了後 小劇場
出演:寺十 吾、柄本 明、石倉三郎、小川絵梨子
司会:中井美穂
入場方法:本公演のチケット(いずれの日程でも可)をご提示ください。
※入場無料。ただし満席の場合、制限有

ものがたり

ロンドン北西部にある屋敷の大きな一室。ある夏の夜、屋敷の主人ハーストとスプーナーが酒を飲んでいる。詩人のスプーナーは、酒場で同席した作家ハーストについて家まできたようだ。酒が進むにつれ、べらべらと自らをアピールするスプーナーに対し、寡黙なハースト。スプーナーは、共通の話題を見出そうとハーストに話をふるが、もはやそれが現実なのか虚構の話なのかわからない。そこへ、ハーストの同居人の男たちが現れて・・・。