演劇
iaku演劇作品集

iaku演劇作品集

チケット情報

今回並んだ4作品、きちんと整えてお届けしたい。
皆様のご来場、心よりお待ちいたしております。
 


 

粛々と運針」
CoRich舞台芸術まつり!2018春最終選考作品
※上演時間約90分

■あらすじ
年老いた母親の見舞いから帰って来た中年の男兄弟。病室にいた老紳士は母の恋人なのだろうか。一方、つくらない約束だった赤ん坊を授かってしまったかもしれない夫婦。命は誰のものか。時間だけは平等に、粛々と進んでいく。オリジナルキャストによる再演。
(2017年5月初演:iaku本公演)

■コメント
これまで一つの場所、ひと連なりの時間の中で見せるドラマをつくってきた。それはもう強力なルールとして、むしろそのルールを楽しんで戯曲を書いてきた。 今作はこの「枷」を外してみるという試み。「実験」と言うほど大それたものではないが、確かに新たな試みだった。そして、それは成功したのだと思う。

演出:横山拓也
出演:
尾方宣久(MONO)、近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)、市原文太郎、伊藤えりこ(Aripe)、
佐藤幸子(mizhen)、橋爪未萠里(劇団赤鬼)


 

「人の気も知らないで」
※上演時間約60分

■あらすじ
交通事故に遭った同僚の治療痕があまりにショッキングで、彼女たちは心を痛めている。別の同僚の結婚式の余興の打ち合わせもしないといけない。それぞれの事情につながれたところから、同僚をどのようにサポートしていくか。白熱の口論。キャスト刷新で上演。
(2012年4月初演:Aripeへの書き下ろし)

■コメント
様々なところで様々な団体に戯曲をつかってもらい、全部あわせたら100ステージ近く上演されているiakuの代表作のひとつ。女性三人をカフェで徹底的に喋らせるというまったく新鮮味の無いスタイルだが、その観察眼、描写力で「婦人科劇作家」の異名をとった。
第1回せんだい短編戯曲賞受賞作。

演出:横山拓也
出演:
橋爪未萌里(劇団赤鬼)、吉川莉早、海老瀬はな


 

「あたしら葉桜」
「葉桜」(岸田國士)と同時上演
※上演時間約70分

■あらすじ
妙齢の娘は、恋人の海外赴任についていくことを決心しきれず、母は娘の気持ちを後押ししきれずにいる。気掛かりは、この部屋にいるはずのゴキブリ。第20回(2017年度)関西現代演劇俳優賞・女優賞の林英世と奨励賞の松原由希子による二人芝居。
(2015年3月初演:カトリ企画との合同企画への書き下ろし)

■コメント
岸田國士「葉桜」を原案にして現代的な母娘の結婚観、恋愛観を軸に描いた。あまり言ってもらえないが、横山戯曲は岸田國士の系譜にあると考えている。今回「葉桜」を並べて上演することで、この件、確認してもらえるのではないだろうか。演出家・上田一軒の真価も問われる(という責任の押しつけ)。

演出:上田一軒
「葉桜」原作:岸田國士
出演:
林英世、松原由希子(匿名劇壇)


 

「梨の礫の梨」
※上演時間約60分

■あらすじ
いつものバーで、ボトルを入れてある〝マッカラン〟をちびちびとやる中年女性。隣に居合わせた若い女性と四方山話をしているうちに、人生の深いところへ連れて行かれる。宮川サキ、藤本陽子のオリジナルキャストで4年ぶりの上演。
(2012年7月初演:サキトサンズへの書き下ろし)

■コメント
この作品も初年から3年で13ヶ所巡演、40ステージ以上を行なっている。最後となった伊丹での上演から4年が経った。スケジュール的にも、生活拠点の距離的にも、今回もっとも採択のハードルの高い作品だったけれど、それでも何とかしてこのタイミングでやりたいと懇願。稀少な3ステージ。

演出:横山拓也
出演:
宮川サキ(sunday)、藤本陽子(DACTparty)