演劇
わらび座ミュージカル『KINJIRO!~本当は面白い二宮金次郎~』
チケット情報
劇団わらび座「ミュージカル『KINJIRO!~本当は面白い二宮金次郎~」
銅像のことしか知らなくても思いっきり楽しめる金次郎の物語!
二宮金次郎と聞いて思い浮かべるイメージはなんでしょう?「薪を背負って本を読む銅像!」そうですね。
「苦労した人!」そうですね。「真面目な人!」そうですね。あとは?
「???」。そうなんです。おそらく多くの皆さんにとって二宮金次郎について知ってることは例の銅像のみ。いつごろ活躍した人か、だいたい、どんな活躍をした人かも知らない。私もそうでした。物書きのくせにお恥ずかしい。どうもあの銅像のせいなのか、真面目で堅物な人と思い込んでしまって、お笑いや遊びが大好きな自分とは無縁な人と勝手に決めつけていたのです。ところがこのたび、この作品を書くために金次郎さんのことを調べて驚いた。なんと面白い、魅力的な人でしょう。
二宮金次郎(1787年~1856年)は小田原の生まれ。金次郎(金治郎)は通称で大人になってから尊徳と名乗りました。この人の業績をおおざっぱに一言で言うと、日本中の村おこし。大飢饉や天災が全国を襲った時代、なんと600もの村の再興に関わったのです。机上のプランを立てただけではありません。多くの地域に足を運んで土地や村の有り様を調べ、人々と絆を結び、それぞれの村に合った方法を考え抜いて、再興のために汗を流したのです。イメージとは違って自然体で豪快な人物だったようです。俳句をたしなむ風流なところもあれば、落ち込んで行方不明になるような人間味もある。天地・宇宙を見据えた広大な思想。科学・合理の精神に基づく技術論。さらに人情を深く理解し皆が気持ちよく働ける環境を整え・・。もうね、この人が現代に生きていたら世界中から引っ張りだこのスーパー経営コンサルタントになっていたと思います。技術、農業、経営、教育、政治・・さまざまな分野に才を発揮した江戸時代のミケランジェロみたいな・・。 そんな金次郎の人物と生き方を笑いと音楽たっぷりに描くのが「KINJIRO!~本当は面白い二宮金次郎~」です。「将来、どんな人になろうかな。どんな仕事をしようかな」と考え中の学生さんも、「村おこしや町おこしのことが気になるな。仕事のアイデアがないかなあ」という大人の皆さんも、人生や仕事のヒントがいっぱい見つかると思います。
芝居が始まる前は銅像のことしか知らなくても、観終わったときには「金次郎、すげー!」となってること間違いなし。是非、是非、観に来てください。
作・作詞・演出:鈴木聡
作曲・編曲・音楽監督:久米大作
振付:新海絵理子
出演:
鈴木裕樹、小沢剛、平野進一、片村仁彦、遠藤浩子、高橋磨美、黒木いづみ