演劇
『消えていくなら朝』
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『消えていくなら朝』
蓬莱竜太が見つめる「現在」 宮田慶子が提起する「現在」
宮田慶子が演劇芸術監督としての最終シーズン、掉尾を飾るのは、劇作家・蓬莱竜太による書き下ろしです。8年間、新国立劇場の演劇芸術監督を務めてきた宮田が提案したのは、声高に問題提起するのではなく、提起すべき問題が自然と浮き彫りになってくるような、「現在」を見つめる戯曲。ますます磨きのかかってきた蓬莱竜太が、どう応えるのか、ご期待ください。
【ものがたり】
家族と疎遠の作家である定男は、五年ぶりに帰省する。作家として成功をおさめている定男であったが、誰もその話に触れようとしない。むしろその話を避けている。家族は定男の仕事に良い印象を持っていないのだ。定男は切り出す。
「......今度の新作は、この家族をありのままに描いてみようと思うんだ」
家族とは、仕事とは、表現とは、人生とは、愛とは、幸福とは、親とは、子とは、様々な議論の火ぶたが切って落とされた。 本音をぶつけあった先、その家族に何が起こるのか。
何が残るのか。
作:蓬莱竜太
演出:宮田慶子
キャスト:
鈴木浩介 山中 崇 高野志穂 吉野実紗 梅沢昌代 高橋長英