演劇
かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 1「白蟻の巣」

新国立劇場 演劇 「白蟻の巣」

チケット情報

かさなる視点―日本戯曲の力― Vol. 1「白蟻の巣」The Nest of the White Ants

 

30代の演出家たちが近代演劇の名作に挑む!

2016/2017シーズンではシリーズ「かさなる視点―日本戯曲の力―」と銘打ち、日本近代演劇の礎となった3つの名作を、30代の気鋭の演出家三人の手に委ねて連続上演いたします。その第一弾として、新国立劇場には初登場となる谷賢一が、三島由紀夫に挑戦します。
『白蟻の巣』は、三島にとって初の長編戯曲で、この成功により、劇作家としての地位が確立した作品でもあります。敗戦から10年後、青年座に書き下ろされた本作は、戦後の日本に空虚感を抱いていた三島の思いが色濃く顕れている作品です。三島が終生求め続けていたもの、三島にとってのこの作品の位置づけを考察しながら、谷賢一が放つ問題作。どうぞご期待ください。

<ものがたり>
ブラジル、リンスにある珈琲農園。経営者である刈屋義郎と妙子夫妻、その運転手の百島健次と啓子夫妻。4人は奇妙な三角関係にあった。啓子の結婚以前に、妙子と健次が心中未遂事件を起こしていたからである。
それを承知で健次と結婚した啓子ではあったが、徐々に嫉妬にかられるようになり、夫と妙子が決定的に引き離される方法はないかと思案する。一方、心中事件を起こした妻と使用人をそのまま邸に置き続ける義郎の「寛大さ」に縛られ、身動きの取れない妙子。
義郎の寛大さがすべての邪魔をしていると思った啓子は、邸から遠く離れた地へ義郎を送り出す。
義郎の留守の間に健次と妙子が再び関係を結び、それが露呈することで自分たち夫婦が邸から追い出されることを目論んだのだ。
白蟻の巣のように、それぞれの思いが絡み合い、いつしか4人の関係が変化していく......。


作:三島由紀夫
演出:谷 賢一

出演:安蘭けい、平田 満、村川絵梨、石田佳央、熊坂理恵子、半海一晃