「昼の理性と夜の狂気」「美しさと醜さ」伝説の舞台の幕が再び上がる
『フェードル』は、フランスの劇作家ジャン・ラシーヌがギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』から題材を得て創りあげ、1677年1月1日、ブルゴーニュ座で初演。17世紀フランス古典文学の最後を飾る金字塔的な作品です。悲劇へと向かう女性の姿を描く美しく輝く台詞、神話的世界をもとに表現した抵抗しがたい破滅的激情は、演劇の醍醐味を堪能できる要素が凝縮されています。フランスを代表する哲学者ヴォルテールをして「人間精神を扱った最高傑作」と言わしめた歴史的名作です。
2017年の初演で圧巻の演技を魅せた大竹しのぶが2021年も再びフェードルに挑みます。フェードルの義息子・イッポリット役には、高い演技力を発揮する林遣都。その他、瀬戸さおり、谷田歩、酒向芳、西岡未央、岡崎さつき、キムラ緑子と、個性豊かなキャストが集結!! 愛に翻弄され、感情と感情がぶつかり合う美しいまでの悲劇を熱演します。
「昼の理性と夜の狂気」「美しさと醜さ」、相反するものがぶつかり、火花を散らす。言葉は観客に深く刺さり、その心身を冒すほどのエネルギーに満ちていく。まさに演劇の「奇跡」を目の当たりにできる本作にどうぞご期待ください。
舞台は、ギリシャ・ペロポンネソス半島の町トレゼーヌ。行方不明となったアテネ王テゼ(谷田歩)を探すため息子イッポリット(林遣都)は国を出ようとしていた。
一方、テゼの妻フェードル(大竹しのぶ)は病に陥っていた。心配した乳母のエノーヌ(キムラ緑子)が原因をききだすと、夫の面影を残しつつ、夫には失われた若さと高潔さに輝くイッポリットへの想いに身を焦がしていると白状する。
苦しみの末、フェードルは義理の息子に自分の恋心を打ち明ける。しかし、イッポリットの心にあるのはテゼに反逆したアテネ王族の娘アリシー(瀬戸さおり)。イッポリットはフェードルの気持ちを拒絶する。
そんな中、テゼが突然帰還して・・・
作
ジャン・ラシーヌ
翻訳
岩切正一郎
演出
栗山民也
出演
大竹しのぶ 林遣都 瀬戸さおり 谷田歩 酒向芳 西岡未央 岡崎さつき キムラ緑子
日程・会場
公演 | 日程 | 会場 |
東京 | 2021/1/8(金)~1/26(火) | Bunkamuraシアターコクーン |
金沢 | 2021/1/30(土)・1/31(日) | 金沢市文化ホール |
愛知 | 2021/2/6(土)・2/7(日) | 刈谷市総合文化センター |
兵庫 | 2021/2/11(木・祝)~2/14(日) | 兵庫県立芸術文化センター |
静岡 | 2021/2/20(土)・2/21(日) | 三島市民文化会館 |
客席は、感染予防対策を講じた座席配置といたします。
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