「観る」だけじゃない!「聴く」でさらに楽しむ美術展
美術展に行くと作品自体に発見や驚きはあるのはもちろん、意外なところにも新たな魅力が隠れています。それは作品解説の中だったり、美術館自体の空間レイアウトの中であったりと、来場者が予想できない場所に楽しめる要素が張り巡らされています。特に「音声ガイド」は思いもよらない人がやっていることもしばしば。そんな「観て」も「聴いて」も楽しい美術展を紹介します!
※掲載している展覧会のチケットが完売している場合もございます。あらかじめご了承ください。
※音声ガイドについては各美術展の公式サイト等にてご確認ください。
<NHK大河ドラマ特別展「西郷どん」>音声ガイド:瑛太、玉川砂記子
開催期間
開催中~9/17(月・祝)
休館日
毎週火曜日
営業時間
9:30~17:00
※毎週金曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場
大阪歴史博物館
現在放送中の2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」にあわせ、主人公・西郷隆盛を中心に、ゆかりの地の歴史や文化、歴史的な出来事について紹介していきます。
また、明治維新から150年を迎える今年に行われる本展。西郷隆盛所用の刀装具をはじめ、島津斉彬公所用の大鎧ほか、篤姫所用の薩摩切子、数多く残る西郷の肖像画の中でも、もっともよく風貌をとらえたものとされている庄内藩士・石川静正が西郷没後に描いた肖像画「石川静正筆西郷隆盛肖像画」など美術品や史料を多数展示されます。
音声ガイドには同ドラマに出演中の大久保利通(正助・一蔵)役の瑛太さんと、ナレーターの玉川砂記子さんが担当しています。
<至上の印象派展 ビュールレ・コレクション>音声ガイド:井上芳雄
開催期間
開催中~9/24(月・休)
休館日
毎週月曜日(ただし9/17、24は除く)、9/18(火)
営業時間
9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※毎週金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
会場
名古屋市美術館
東京展を皮切りに福岡、名古屋で開催されます「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」。実業家エミール・ゲオルク・ビュールレの美術コレクションが日本に大集結します。
出品作品の大半が日本初公開となる作品の中には、モネやセザンヌ、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、ピカソなどといった傑作が数多く含まれています。中でもモネの代表作の1つである高さ2メートル×幅4メートルの大作「睡蓮の池、緑の反映」は、これまでスイス国外には一度も出たことがない作品、本展にて門外不出の最高傑作がじっくり鑑賞することができます。さらに印象派の中でも人気が高い絵画史上、最も有名な少女像ともいわれるルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」とセザンヌの「赤いチョッキの少年」も本展で公開されています。
音声ガイドはミュージカル界のプリンス・井上芳雄さんに決定。ルノワール、セザンヌ、モネ、ファン・ゴッホなど本展覧会に揃う名だたる画家たちのストーリーを紹介していきます。
<モネ それからの100年>音声ガイド:櫻井孝宏
クロード・モネ《睡蓮》1906年 吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)
開催期間
開催中~9/24(月・休)
休館日
毎週木曜日
営業時間
10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
※ただし9/14(金)と9/15(土)、9/21(金)、9/22(土)は20:30まで
会場
横浜美術館
ひたすらに風景を見つめ、描き続けた印象派を代表するモネ。その作品たちは今日にいたるまで見る人を魅了してやみまない。彼の画業の集大成となる『睡蓮』大装飾画の制作に着手してから約100年となる年に名古屋と横浜にて行われます。
本展では、日本初公開作品を含めたモネの初期から晩年までの絵画25点と、後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像65点を一堂に展覧。両者の時代を超えた結びつきを浮き彫りにします。また、「印象派の巨匠」という肩書にとどまらず、今もなお生き続けるモネの芸術の豊かさ、普遍的な魅力にも迫ります。
音声ガイドには声優の櫻井孝宏さんが担当。モネの半生をはじめ、作品に込めた思いや、ターニングポイントとなった出来事など、モネの言葉を交えて紹介していきます。
<ムンク展―共鳴する魂の叫び>音声ガイド:福山潤
開催期間
10/27(土)~2019/1/20(日)
休館日
毎週月曜日、12/25(火)、1/15(火)
[年末年始休館]12/31(月)、1/1(祝・火)
※11/26(月)、12/10(月)、12/24(休・月)、1/14(月)は開室
営業時間
9:30~17:30(最終入室は閉室の30分前まで)
※毎週金曜日、11/1(木)、11/3(土)は20:00まで
会場
東京都美術館 企画展示室
備考
ローチケ限定グッズ付チケット販売中
世界で最もよく知られている名画のひとつである《叫び》を描いた、ノルウェーを代表する近代画家 エドヴァルド・ムンクの大回顧展が東京都美術館(東京・上野)で開催されます。
本展の音声ガイドは、今回が初挑戦となる声優の福山潤さんが担当。ノルウェーのオスロ市立ムンク美術館のコレクションを中心に、約60点の絵画や版画などを合わせて約100点の作品を通じて、ムンクの生涯と作品を振り返ります。
現在、ローチケ限定特典グッズ付きチケットが販売中。特典グッズには、名画《叫び》の手のひらサイズのスノードーム「スクリームドーム」、もしくは人気クリエイター「ヨッシースタンプ」のキュートな《叫び》コラボグッズが付きます。
<没後50年 藤田嗣治展>音声ガイド:津田健次郎
開催期間
開催中~10/8(月・祝)
休館日
月曜日、9/18(火)、9/25(火)
※9/17(月・祝)、9/24(月・休)、10/1(月)、10/8(月・祝)は開室
営業時間
9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
※毎週金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
会場
東京都美術館
明治半ばの日本で生まれ、80年を超える人生の約半分をフランスで暮らし、晩年にはフランス国籍を取得した画家の藤田嗣治(レオナール・フジタ)。彼がこの世を去ってから、今年で50年。その節目に、画業の全貌を解き明かす大回顧展が行われています。
藤田嗣治さんの代名詞とも言える『乳白色の下地』による裸婦の代表作をはじめ、初来日となる作品やこれまで紹介されることの少なかった作品も展示。音声ガイドは俳優・声優の津田健次郎さんがナビゲート。今回が津田さん自身初めての音声ガイド挑戦となります。
<ミケランジェロと理想の身体>音声ガイド:安元洋貴
開催期間
開催中~9/24(月・休)
休館日
毎週月曜日
※9/17(月・祝)、9/24(月・休)は開館
営業時間
9:30~17:30
※毎週金曜、土曜日は21:00まで
会場
国立西洋美術館
世界に約40点しか現存ないミケランジェロの大理石彫のうち、傑作《ダヴィデ=アポロ》を日本初公開するとともに、古代ギリシャ・ローマとルネサンスの作品約50点、ミケランジェロや当時の芸術家たちが創あげた、理想の身体美の表現に迫ります。
本展覧会のサポーターには鍛えあげられた現代の“理想の身体美“を持つ新日本プロレスの棚橋弘至さんが就任。また、音声ガイドは声優の安元洋貴さんが務めます。古代彫刻からルネサンスへ受け継がれ、展開した男性の裸体表現を分かりやすく解説。「幼少期から青年の男性表現」「アスリートと戦士」「神々と英雄」などの切り口から男性美の表現を捉えるとともに、ミケランジェロに影響を与えた古代作品、そしてミケランジェロから影響を受けたルネサンス作品を紹介します。
<プーシキン美術館展――旅するフランス風景画>音声ガイド:水谷豊、上坂すみれ
開催期間
開催中~10/14(日)
休館日
毎週月曜日
※月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日に休館します
営業時間
10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※毎週金・土曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
会場
国立国際美術館
珠玉のフランス絵画コレクションで知られるモスクワのプーシキン美術館から、なんと約65点もの風景画が来日! 注目は今回初来日となるクロード・モネの『草上の昼食』。モネが26歳の時の作品で同時代の人物たちと、みずみずしい自然の風景が見事に調和されている魅力溢れる作品となっています。
そのほか、神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れを展開しています。
音声ガイドは“旅”と“コラム”の2つで構成されており、“旅”となる音声ガイド本編では、本展のスペシャルサポーターである俳優・水谷豊さんが“旅の案内人”を務める。水谷さんの味わい深く、そして落ち着いた語りで、描かれた風景の中をまるで旅するかのような体験が楽しむことができます。また、“コラム”は公式サポーターの声優・上坂すみれさんが担当。ロシア文化に造詣の深い上坂さんがプーシキン美術館の成り立ちや、同時代のロシアでの背景事情など解説していきます。
<生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展 ようこそ超現実美術館へ>音声ガイド:バカリズム
開催期間
11/16(金)~2019/1/14(月)
休館日
11/19(月)、11/26(月)、12/31(月)、2019/1/1(火・祝)
営業時間
火~金曜日/10:00~20:00
月・土日祝/10:00~18:00
※入館は閉館30分前まで
会場
あべのハルカス美術館
本展は、だまし絵(=トロンプ・ルイユ)で知られる20世紀を代表する奇想の版画家 マウリッツ・コルネリス・エッシャーの生誕120年を記念して開催されます。世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館から選りすぐりの約150点を日本初公開!
また、音声ガイドには今回が音声ガイド初挑戦というお笑い芸人のバカリズムさんが担当。奇想の版画家として唯一無二の作品を創作してきたエッシャーの世界へと誘います。さらに、展覧会公式イメージソングにはサカナクションの『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』が決定。
実際にありそうで現実には存在し得ない『相対性』など代表作のほかに初期の作品や木版、直筆のドローイングなどからエッシャーが唯一無二と評される作品を生み出す過程を“8つのキーワード”を通じて紐解いていきます。