「キミがどんなに世界に軽蔑されても、ボクはキミを軽蔑する世界のほうを軽蔑するし、してきた。」
第66回岸田國士戯曲賞受賞作『バナナの花は食べられる』で描いた“人情”のその先、“愛”のフェーズ━━━
本作をもって劇団公演では作家に専念すると宣言した山本が最後に演出を手掛けるのは、2021年に書き下ろした“愛”の戯曲。
炎上して社会的制裁を受けたコメンテーターの夫を演じるのは、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ジャズ大名』(福原充則演出)、ロロ『BGM』『オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト(カタログ版)』(三浦直之演出)など、劇団外でも様々な世界観の中で新境地を開拓し続けている福原冠。
隣人のゴミ捨てに異様な執着をみせるその妻に、演劇ユニット・モメラスのメンバーであり『バナナの花は食べられる』(2021.2023)や本作初演(2021)に続く範宙遊泳出演となる井神沙恵。
隣人トラブルや夫婦間のささいなすれ違いに悩みながら新築の隣家で暮らす若夫婦に、多彩な小劇場演劇に参加し自身でも演劇とダンスの間の表現を探究し創作を行っている石原朋香と、「三転倒立」所属、演劇ユニットせのび、ザジ・ズーなど今もっとも勢いのある最若手劇団に出演歴を持つ狩野瑞樹。
そして夫婦を執拗に追いかけるパパラッチを、作・演出の山本卓卓が自ら演じます。
音楽を手がけるのはミュージシャンの曽我部恵一。お互いの創作物のレビューをしあう機会に恵まれ、あいだに作品を挟んでの交流から、初めての共作へと発展します。
隣接する2つの一軒家に暮らす2組の夫婦。ゴミ捨てをめぐるご近所トラブルから見え隠れする、それぞれの秘密や亀裂。
夫婦という最小単位のコミュニティから日本社会を浮かび上がらせ、罵倒や暴力の先にある人間の優しさと愛を描く本作に、どうぞご期待ください!
作・演出
山本卓卓
音楽
曽我部恵一
出演
福原冠 井神沙恵 石原朋香 狩野瑞樹 山本卓卓
日程・会場
公演日 |
会場 |
2024/7/6(土)~7/14(日) |
東京・東京芸術劇場 シアターイースト |