ディズニー・イン・コンサート「アリス・イン・ワンダーランド」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」

ディズニー・イン・コンサート「アリス・イン・ワンダーランド」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」ジョナサン・ ヒーリー インタビュー

ディズニー・イン・コンサート「アリス・イン・ワンダーランド」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」ジョナサン・ ヒーリー インタビュー

大スクリーンに映し出されたディズニー映画を、生のオーケストラ演奏とともに鑑賞できる「ディズニー・イン・コンサート」。
今年の夏は、ティム・バートンとダニー・エルフマンという名監督&作曲家がタッグを組んだ2本の大ヒット作品、「アリス・イン・ワンダーランド」と「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」が、日本に初上陸する。

「私はこれまで幸運にも、数々の映画作品のレコーディング現場に立ち会ってきました。
オーケストラの生演奏を目の前にすると、楽器の音がそれぞれの奏者の場所から聴こえ、また、力強く大きな音から繊細で小さな音まで、ダイナミクスがそのまま伝わってきます。
録音では再現できない、そんな豊かな音に包まれる感覚は特別です。
この『ディズニー・イン・コンサート』では、みなさまにもそんな体験をしていただけるのではないかと思います」

こう語るのは、26年間にわたりディズニーの音楽部門に携わってきたディズニー・ミュージック・グループのディレクター、ジョナサン・ヒーリー氏だ。

ジョナサン・ヒーリー「ウォルト・ディズニー社では創業以来、音楽がとても大切にされてきました。
『ファンタジア』をはじめとするアニメーション映画はもちろん、ミュージカルの舞台、そして『イッツ・ア・スモールワールド』、『カリブの海賊』など、テーマパークでもすべてのアトラクションに優れた音楽があります。
音楽にとても高い優先順位がつけられているのです」

ディズニーはこれまでにも世界各地のオーケストラとさまざまなコンサートをおこなってきた。
中でも映画全編を生演奏とともに鑑賞できるこの企画は好評で、新たな計画も続々と練り上げられているという。
今回の上演作品のひとつ、ジョニー・デップの出演でも話題となった「アリス・イン・ワンダーランド」は、不朽の名作「不思議の国のアリス」のその後を描いた物語。

ジョナサン・ヒーリー「エルフマンの魂が込められた音楽のおかげで、物語に存分感情移入することができるでしょう。
彼の最高傑作といえる楽曲がたびたび登場します」

一方、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」は、まずバートンとエルフマンによってミュージカルナンバーが書き上げられ、それから脚本がつくられたという。
まさに音楽を中心に構築された作品と言って良い。

ジョナサン・ヒーリー「ストップモーション・アニメーションで、クリスマスをめぐって交錯するキャラクターたちの想いが、おもしろおかしく描かれています。
公開から20年以上経った今も愛され続ける特別な作品です。
今回はオーケストラと共に、エルフマンをはじめ4名の歌手がライブで歌うという初めての試みもあります。
しかも、この日本公演が世界初演です」

ディズニー音楽をこよなく愛し、「常にディズニーの音楽が頭の中を流れている」というヒーリー氏。
子供から大人まで、幅広い層から愛されるその音楽を、ぜひ生演奏で味わってほしいと語る。

ジョナサン・ヒーリー「オーケストラというのは、幼少期から長きにわたってトレーニングを積んだ100人近くのプロの演奏家が集まって音楽を奏でるものです。
そして、その場で互いの才能に触発されながら、その日限りの音楽を生み出します。
目でファンタジーにあふれる映像を楽しみ、耳でそんな最高に贅沢な音楽を受け取るという時間を、会場で体験していただきたいですね」

インタビュー・文/高坂はる香 Photo/岡田晃奈 構成/月刊ローソンチケット編集部

プロフィール

Jonathan Healey(ジョナサン・ヒーリー):ディズニー・ミュージック・グループのディレクター。ディズニーに関する音楽出版の管理やコンサートビジネスなど、26年間にわたり音楽部門に携わる。


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