大阪南港ATCホールで9/3(日)まで開催中のイベント《「科学漫画サバイバルシリーズ」絶体絶命!?キミたちのサバイバル》。
本イベントは累計1350万部を超える大人気学習漫画「科学漫画サバイバル」シリーズとコラボし、6mのゴリラが待ち構える”ナイトサファリのサバイバル“、レーザーセキュリティシステムを突破し、ビルダリングをしながら脱出を試みる”超高層ビルのサバイバル”、行く手を阻む巨大昆虫にボールをぶつけて倒す”昆虫世界のサバイバル”など、地震や台風などの自然災害や、ナイトサファリ、ジャングルから南極、果ては宇宙といった「科学漫画サバイバル」全シリーズから10タイトルの世界観を体験して、遊びながらサバイバル能力を身に着ける内容となっている。
その数々のサバイバルの中でも、今回のメインとなるのは、飛行機に乗ると必ずアナウンスがある飛行機の脱出シューターから脱出する”飛行機のサバイバル”である。
今回アトラクションを制作したドリームスタジオの澤田翔平は「”飛行機のサバイバル”は、特に作るのに苦労しました。本物の飛行機の脱出シューターを設置したく、航空会社に問い合わせましたが、エンターテイメントとして実施することは難しいと断られてしまい、似せてつくることにしました。実際に作るにあたって本物を見てみたいと思い、航空博物館に見学に行きましたが、展示されておらず、結局実物を見ることはできませんでした。そこからは資料を探し、飛行機のサイズ感などから滑る高さを割り出し、脱出シューターとそこにつながるステージ部分を進めていきました。進めていく過程で、試しに滑ってみたら最初は滑りが悪かったり、シリコンスプレーをかけて滑りを良くしようとしたら滑り過ぎてしまったりと、ちょうどいいバランスを見つけるのが大変でした。」と振り返る。
澤田が次に苦労がしたのが”南極のサバイバル”の【ブリザードの瞬間を記録せよ!】だという。「最初スノードームのふわふわバルーンで予定していたのですが、透明素材の中で物を舞わせつつ、形状を維持するというのが難しく、アクリルでサンドイッチする箱型の形状になりました。フォトスポットとしても楽しんでもらいたかったので、なるべく余計なものは映り込ませたくなかったのでアクリルで最大サイズの横3メートル、縦2メートルの一枚ものを使用しています。箱を作った後も、中に舞わせるビーズを入れて、送風機のスイッチを入れると箱の中に強い圧がかかり、アクリルが膨張して破裂しそうになったり、隙間からビーズが漏れてきたりと、思うようにいきませんでした。押え縁(おさえぶち)でアクリル面を押さえ、空気の逃げ道をたくさん確保し、さらに中に風を送る送風機も数を増減させるなど、いろいろな実験を繰り返して、皆様に体験いただける形になりました」と話す。
そういった試行錯誤の末に完成したアトラクションは約20個。
涼しい室内で遊びながら、さまざまなサバイバルを体感してもらいたい。