南米コロンビア出身の芸術家、フェルナンド・ボテロ(1932~)。
1950年代後半から欧米で高く評価され、今日では現代を代表する美術家のひとりに数えられています。
ボテロ作品を特徴づけているのは、あらゆるかたちがふくらんでいるということ。
人物も動物もふくよかで、果物は熟れきっているかのように膨らみ、楽器や日用品さえも膨張しています。
ボリュームを与えられた対象には、官能、ユーモアやアイロニーなど複雑な意味合いが含まれ、観る人のさまざまな感覚に力強く訴えかけます。それは世界中で注目され続けるボテロ独特の「魔法」ともいえます。
南米だけではなくヨーロッパや北米、アジアでも大規模展が開催され、世界各地で人気を博しているボテロ展ですが、日本国内では26年ぶりの開催となります。
2022年、生誕90年の記念すべき年にボテロ本人の監修のもと、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、ボテロとの新たな出会いを生む貴重な機会となることでしょう。
心奪われるあざやかな色彩と、ふくよかなフォルム。あなたがまだ知らない「ボテリズム」を体感してください。
会期 |
2022/10/8(土)~2022/12/11(日) |
会場 |
京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階 |
開場時間 |
10:00~18:00 ※入場は閉館30分前まで |
休館日 |
月曜日 ※2022/10/10(月・祝)は開館 |