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イサム・ノグチ 発見の道

イサム・ノグチ 発見の道

お知らせ

2021/5/28(金)
「イサム・ノグチ 発見の道」再開のお知らせ
「イサム・ノグチ 発見の道」は、6月1日(火)より再開いたしました。

【公式サイト】https://isamunoguchi.exhibit.jp/

開催概要

20世紀彫刻の巨人イサム・ノグチの「発見の道」を様々な作品で辿る

20世紀を代表する芸術家イサム・ノグチ(1904-1988)は、彫刻のみならず、舞台美術やプロダクトデザインなど様々な分野で大きな足跡を残しました。

しかし、彼はその生涯を通じて一貫して彫刻家であり続けました。
晩年に取り組んだ石彫は、ノグチ芸術の集大成というべき世界です。

日本人の父とアメリカ人の母との間に生まれ、アイデンティティの葛藤に苦しみながら、独自の彫刻哲学を打ち立てたノグチ。
その半世紀を超える道のりにおいて、重要な示唆を与え続けたのが、日本の伝統や文化の諸相でした。
例えば、京都の枯山水の庭園や茶の湯の作法にふれたノグチは、そこから「彫刻の在り方」を看取することができたのです。

本展では、晩年の独自の石彫に至るノグチの「発見の道」を様々な作品で辿りつつ、ノグチ芸術のエッセンスに迫ろうとするものです。
そのため、彫刻と空間は一体であると考えていたノグチの作品に相応しい、特色ある3つの展示空間の構成を試みます。

「価値あるものはすべて、最後には贈り物として残るというのはまったく本当です。芸術にとって他にどんな価値があるのでしょうか」と語っていたノグチ。 本展覧会において、われわれが今、希求してやまない何かをその作品は示してくれるに違いありません。


会期 2021/4/24(土)~2021/8/29(日)
会場 東京都美術館 企画展示室
(〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36)
開室時間 9:30~17:30
※入室は17:00まで
休室日 月曜日(ただし2021/5/3(月・祝)、2021/7/26(月)、2021/8/2(月)、2021/8/9(月・祝)は開室)

料金(税込)

【観覧料】

一般 ¥1,900
大学生・専門学校生 ¥1,300
65歳以上 ¥1,100
  • ※別途公式サイトより日時指定予約を行って下さい。
  • ※ご来場時は必ず購入したチケットをご持参ください。日時指定予約のQRコードのみではご入場頂けません。
  • ※日時指定予約なしで来場の場合、ご希望の時間に入場いただけない場合があります。
  • ※チケットに記載された期間内のみ有効。期間外は、ご入場いただけません。
  • ※一度購入したチケットを、別の利用可能期間へ振り替えることはできません。
    (例:第一期分のチケットを、第二期以降の利用可能チケットへ変更することはできません)

  • ※高校生以下無料(小学生以上は、日時指定予約が必要です)
  • ※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添の方(1名まで)は無料。日時指定予約は不要です。
  • ※未就学児は日時指定予約不要です。
  • ※高校生、大学生・専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをお持ちください。ご提示いただくことがあります。
  • ※期間中1枚につき1名様1回限り有効。
  • ※一度購入されたチケットのキャンセル・払い戻しはできません。
  • ※本展は展示室内の混雑を避けるため、日時指定予約を推奨いたします。
  • ※土、日曜日、祝日および会期末は混雑が予想されますので平日または会期前半のご来場をお勧めいたします。
  • ※展覧会会場でロックバンド・サカナクションのボーカリスト、山口一郎さんとのコラボレーション企画を6月1日より開始いたします。
  • ※本展チケットは転売を禁止しております。不正に購入されたチケットに関するトラブルについては一切責任を負いませんので、ご注意ください。
  • ※発熱や風邪の症状あるなど、体調の優れない方はご来館をお控え下さい。
  • ※ご来場の際には必ずマスクをご着用ください。会場内では会話を極力控えるなど、感染症対策へのみなさまのご協力をお願いします。
  • ※入館時に非接触型での体温測定をいたします。平熱と比べて高い発熱が確認された方はご入館をお断りする場合があります。
  • ※今後の状況により変更及び入場制限を実施する可能性がございます。最新の情報を公式サイトにてご確認ください。
  • ※新型コロナウイルス感染症拡大防止に関する取り組みについては、東京都美術館ウェブサイトをご確認ください。

購入方法

販売券種 <限定観覧券:事前予約要>
【第1期 2021/4/24(土)~5/30(日)】
4・5月観覧(一般、大学・専門、65歳以上)
【第2期 2021/6/1(火)~6/30(水)】
6月観覧(一般、大学・専門、65歳以上)
【第3期 2021/7/1(木)~7/31(土)】
7月観覧(一般、大学・専門、65歳以上)
【第4期 2021/8/1(日)~8/29(日)】
8月観覧(一般、大学・専門、65歳以上)
販売期間 【第1期】
2021/4/9(金)10:00~5/30(日)15:00
【第2期】
2021/5/29(土)12:00~6/30(水)15:00
【第3期】
2021/6/15(火)10:00~7/31(土)15:00
【第4期】
2021/7/16(金)10:00~8/29(日)12:00


※チケットに記載された期間内のみ有効。期間外は、ご入場いただけません。
※期間限定券をご購入後、公式サイトよりご予約の上、ご来場ください。
※事前予約なしで来場の場合、ご希望の時間に入場いただけない場合があります。
店頭購入 ローソン・ミニストップ店内Loppi
インターネット
予約
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見どころ

【1】彫刻家ノグチの精髄に迫る
国内外の多数の大型作品をはじめ、「あかり」を含めておよそ90件の作品が集結。
一つの素材や様式にとどまることなく、貪欲な造形的実験につながる「発見」を繰り返しながら「彫刻とは何か」を追求したノグチの前人未到といえる創造の軌跡を辿ります。

【2】かつてない“ノグチ空間”の体感型展示
提灯にヒントを得て、30年以上に渡って取組み続けられた光の彫刻「あかり」を150灯も用いたインスタレーションや、折り紙などからインスピレーションを得た金属彫刻のシリーズと遊具彫刻を合わせて展示するなど、3つのフロアそれぞれに特色のある体感型展示を試みます。いずれも回遊型の鑑賞プランとし、かつてない“ノグチ空間”が誕生します。

【3】ノグチ芸術の到達点・牟礼の石彫が東京へ
ニューヨークと香川県高松市牟礼町にアトリエを構え、往還しながら制作に取り組んでいたノグチ。
牟礼の野外アトリエで石匠の和泉正敏いずみまさとしとともに作り上げた晩年の彫刻は、ノグチ芸術の到達点とされています。
牟礼に残された作品が、同所以外でまとめて展示されるのは1999年のイサム・ノグチ庭園美術館開館以降、初めてとなります。

音声ガイドナビゲーター 日野聡さんインタビュー|「イサム・ノグチ 発見の道」


本展覧会の音声ガイドは、大ヒットアニメ「鬼滅の刃」で煉獄杏寿郎を演じる声優・日野聡さんのナビゲートでお届けします。音声ガイド収録を終えたばかりの日野さんにお話を伺いました。

――音声ガイドは初めてでしょうか。収録を終えていかがでしたか?

ゲームやアニメのキャラクターを通じてやらせていただいたことはありましたが、こうして個人としてやらせていただいたのは初めてです。音声ガイドを聴きながら展示を鑑賞する皆様にイサム・ノグチの世界観がより明確に音声でもお届けできるように心がけて収録に臨みました。

――イサム・ノグチはどのような人物だと感じましたか?

芸術への想いの中でも、特に物質そのものが持つエネルギーであったり、命の輝きとか存在の輝きというものを一番に考え、ご自身の手でどうやって新たな見せ方ができるのかということを探し続けた。とても探究心の強い方だったんだな、ということが強く心に残りました。

――普段美術館には行かれますでしょうか?

行っていないんですよ(笑)。「モネ展」かな? その1回だけで。テレビCM等で高尚なものに触れたいなという瞬間があるんですが、同時に敷居が高いかなと思う自分もいてなかなか一歩を踏み出せずに来てしまったので。今回は僕みたいな方にも気軽に展覧会に来ていただけるように心掛けて音声ガイドをやらせていただきました。

――では、ぜひ敷居の高さを感じている方々へ、背中を押すようなメッセージを

僕自身も皆様と同じように思っていた一人です。今回音声ガイドのナビゲーターを担当させていただいて、僕だからこそ分かり合える部分もあると思いますので、より皆様が緊張しないようリラックスして楽しんでもらえるように頑張りました。まずは会場に足を踏み入れてその雰囲気を楽しんでもらえたらと思いますので、是非気軽に足を運んでください。

――イサム・ノグチ作品のどんなところに魅力を感じますか?

イサム・ノグチさんの作品には本当にぬくもりのある、そういう作品が多いなという印象が強いですね。それと和の要素も強く取り入れて作られているので、日本人はよりその世界に入っていきやすいなと感じました。

――音声ガイドを通してどんな楽しさや魅力を伝えていけたらと思いますか?

イサム・ノグチさんご自身の生涯はもちろん、彼と関わった方たちが彼のことをどう見ていたかとかも音声ガイドで表現していますので、そういったところも楽しめるポイントなのではないかなと思います。

――イサム・ノグチの生涯とその活動について、日野さんご自身の活動や考え方と共感する点はありましたか?

元の素材というもの、素材の持つエネルギーというものを大切にしているという点にすごく共感します。僕自身もアニメならアニメの原作があって、海外ドラマの吹き替えなら演じられている元の演者さんの音声があって、そこにまた日本語の音声として色を足して一つの作品に形作っていくので、その意味で元の素材をどう活かすか、そしてどういう人たちの手をお借りして作っていくのかというところで作業工程なども近しいところがあるのかな、ということを感じました。アニメだとアニメーターさんとか、実写も俳優さんだけでなくカメラマンさん、シナリオライターさん、現地の撮影スタッフなど、多くの人たちの力が結集して一つの作品が出来上がっているので、そういった多くの人の力もお借りして作っていくというところで、作品づくりとしては一緒だと思いますし、近しいものがあるなと思っています。

――この展覧会ならではの楽しみ方はどんなところでしょう?

この展覧会は鑑賞ルートが決まっていなくて、自分の観たいところから自由に楽しめるというところは他と異なる点だと思います。僕個人としては「あかり」という作品がとても気になっていて、作品の中を動いてみられるというのがまた大きなポイントなのかなと思いますね。写真や映像で見るのではなく、直接見ることで印象がすごく変わると思いますので、是非会場に足を運んでその空気感を肌で触れていただけたら嬉しいです。

――本展を楽しみにしている方へメッセージをお願いします

イサム・ノグチさんの芸術家としての在り方、生き方をこの音声ガイドを通してより多くの方に届けられるように心掛けて収録に臨みました。イサム・ノグチさんのファンの方はもちろん、今回初めて美術展に足を運んでくださる皆様にも楽しんでもらえるような内容になっていますので、是非気軽に足を運んでください!

イサム・ノグチ 発見の道
イサム・ノグチ 発見の道