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BONE MUSIC展 ~僕らはレコードを聴きたかった~

BONE MUSIC展 ~僕らはレコードを聴きたかった~

チケット情報

BONE MUSIC展 ~僕らはレコードを聴きたかった~

『BONE MUSIC とは』

舞台は、1940年代から60年代の冷戦時代のソビエト。 現在のロシアにあたるこの国では当時、音楽を含む全てのカルチャーが、国家によって検閲され、コントロールされていた。そしてアメリカのジャズ、ロックンロールや一部のロシア音楽を聴くことを強く禁止した。
もし見つかれば間違いなく、”刑務所行き”という今では信じられない環境のなかで、それでもリスクを犯してでも、どうしても好きな音楽を聴きたかったアンダーグラウンド・サブカルチャーシーンの音楽ファン達。彼らはなんと病院で不要となったレントゲン写真に、自作のカッティング・マシーンを使い音楽を録音し、「ボーン・レコード」を製作した。
こうして国家に抵抗するソ連の音楽文化のアングラ、「ボーン・ミュージック」は誕生した。

ボーン・レコード展示作品例
*他フルコレクションをBA-TSU ART GALLERYで展示予定

『ボーン・ミュージック ストーリー 国内・アジア初の企画展 開催』

この『ボーン・ミュージック プロジェクト』は、本展キュレーターであるスティーヴン・コーツ氏、ポール・ハートフィールド氏両人によってキュレーションされ、2014年にロンドンで初めて展覧会として行われた後、約3年間に渡りイタリア、そしてこのストーリー誕生の地である旧ソビエト、現ロシアでの開催を経て、昨年のイスラエルに続き、日本での企画展としてアジアに初上陸することになった。
作曲家、音楽プロデューサーでもあるスティーヴン氏は、音楽活動を続ける傍ら、ロシアへの旅行中、サンクトペテルブルグの蚤の市でミュージック・トラック付きの骨盤のレントゲン写真に出会い、その見た目に衝撃を受けた。その後、ボーン・レコードのストーリーが生まれた歴史背景等の研究を進め、「X-Ray AudioProject」として始動し、その後、展覧会だけでなく、ドキュメンタリー、オンラインアーカイブ、図録やライブイベント等の手法によっても表現の場を広げている。
今回の展覧会では、キュレーターであるスティーブン氏、ポール氏両人のコレクションであるビンテージ・ボーンレコードを中心に、貴重な録音機となるカッティングマシーンを展示。会場BGM にて実際にボーン・レコードに録音された当時の音源もお聴きいただけます。

キュレーター・プロフィール

<スティーヴン・コーツ>
作曲家兼音楽プロデューサー。ロンドン/ロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業後、音楽とカルチャーの組み合わせに強い興味を持ち、2010年、レゾナンスFM(ロンドン)で、「宣伝と冷戦の音」という8部ラジオドキュメンタリーシリーズを書き、西洋とソビエトでの”音楽とオーディオ”が政治的目的に使用された歴史を調査した。
その後、6年間に渡り、音楽パフォーマンスを続ける中、ロシアへの旅行中にボーンレコードのストーリーに出会い、本展覧会をキュレーションする事になった。

~スティーヴン・コーツ氏コメント~
今の日本人にとって、音楽はとても大事な存在であるのではないかという気がしています。
そしてこのプロジェクトにある”音楽とイメージ”の組み合わせを好きになって頂き、ボーンミュージックの中にあるロマンティックなストーリーを理解してもらえればと思っています。
ボーン・ミュージック・プロジェクトは、1950代のソ連での出来事としてだけでは無く、今や広くユニバーサルストーリーとなり、音楽とアナログ盤カルチャーが好きな若者にも鑑賞してもらえればと思っています。
それでは日本の皆さんの反応を楽しみにしています。

<ポール・ハートフィールド>
ロンドンで最も経験豊富で尊敬されている肖像カメラマンの一人。
約10年に渡り、数多くの国際的ミュージシャンやバンドを撮影し、音楽業界で広く活動。ウェストミンスターのコモンズと領主の家の出身であった事から、肖像画とアーカイブの写真家として、過去数年間のシニアイギリスの政治家達を撮影してきた。

開催概要

会期

2019/4/27(土)~5/12(日)

開館時間

11:00~20:00

会場

BA-TSU ART GALLERY(東京都渋谷区神宮前5−11-5)

料金(税込)

【前売券】¥1,200
【当日券】¥1,400