チームラボ 開催中「earth music&ecology チームラボ かみさまがすまう森」(九州・御船山楽園)で“秋”の色が登場!
現在、佐賀県の御船山楽園で開催中のチームラボ「earth music&ecology チームラボ かみさまがすまう森」で展示されているランプ作品に、今の季節だけ見られる色・秋の「かさねのいろめ」が加わることが決まりました。
近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせ(当時の絹は薄かったので裏地が透けたため複雑な色彩となった)や、重なる色彩のグラデーション、織りの縦糸と横糸の組み合わせなど、複雑な色彩に、季節の色の名前がついていました。表と裏の色の組み合わせからなる「かさねのいろめ」を、ランプが強く輝いている時と輝きが弱くなった時に当てはめ、秋の「かさねのいろめ」である、初紅葉(はつもみじ)、青紅葉(あおもみじ)、青朽葉(あおくちば)、黄紅葉(きもみじ)、黄朽葉(きくちば)、朽葉(くちば)、赤朽葉(あかくちば)、紅葉(もみじ)の8色にランプが輝きます。
人がランプの近くで立ち止まって、しばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせます。そのランプの光は、最も近い2つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き、音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。
一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから3次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、(始点と終点が同じの)一筆書きできる1本のつながった線(unicursal)になるように配置されています。
このように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず一度だけしか通らず、最後は起点となった最初のランプに戻ってくるようになります。これは空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言えます。
秋の「かさねのいろめ」が加わった「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク、山の紅葉」は秋季限定10/28(日)まで輝きます。
そのほかの展示作品
増殖する生命の巨石 / Ever Blossoming Life Rock
teamLab, 2017, Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi
生命は連続する光 - ツツジ谷 / Life is Continuous Light - Azalea Valley
teamLab, 2017, Interactive Digitized Nature, Sound: Hideaki Takahashi
開催概要
earth music&ecology チームラボ かみさまがすまう森
開催期間
開催中~10/28(日)
会場
御船山楽園(佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100)
【御船山楽園 周辺地図】