【インタビュー】魔進戦隊キラメイジャーファイナルライブツアー2021

2021/03/15(月)

魔進戦隊キラメイジャーファイナルライブツアー2021

1年間にわたる放送のフィナーレを迎えた『魔進戦隊キラメイジャー』。キラメイレッド／熱田充瑠役の小宮璃央に、撮影秘話や、恒例の『ファイナルライブツアー』への意気込み、ショーを楽しみにしている全国のファンに向けてのメッセージを語ってもらった。

キラメイジャーにかけた青春

無限の可能性を秘めた高校生で、持ち前の想像力によって数々の困難を乗り越えてきたキラメイレッド＝熱田充瑠。彼を演じる小宮も充瑠という役にはごく自然に入ることができたという。

「年代も一緒で、性格も似ていましたし、充瑠を演じるにあたって特に役作りとかは意識しませんでした。でも、それだと一歩間違えば自分の“素”が出てしまいがちなので、充瑠という人物をどういう風に表現すればいいのか、エピソードごとにしっかり考えながら演技をするようにしていました。充瑠を演じていて思うのは、仲間が悩んでいたり、問題をかかえていたりするのを素早く察知し、突破口を開く“観察力”のすごさ。演じていながら“充瑠ってすごいな！”と感心することも多かったです」

実際にもキラメイジャー最年少である小宮。大人のスタッフ、キャストに囲まれて過ごした1年間はどんな印象だったのだろう。

「撮影現場で大人の方たちと接することが多かったので、この1年でいろんな人から“大人びてきたね”と言われるようになりました。地元（福岡）で高校生をやっていれば、ふつうの“青春”を過ごせたのかな、と思うこともありますが、これもひとつの人生のかたちだと思って、全力で駆け抜けたつもりです」

心に残るエピソードの数々

ヒーローに変身することも、普通の高校生にはなかなかできない経験だったに違いない。他にも小宮が『キラメイジャー』の1年間でどんなことを経験したのか尋ねてみた。

「エピソード28で、キラメイブルー＝押切時雨役の水石亜飛夢君と一緒に“漫才”をやったのですが、人を“笑わせる”演技なんて初めての体験で、試行錯誤しながら頑張りました（笑）。あのときは亜飛夢くんがとても面白いかけあいをしてくれたので、救われたのを覚えています」

今までの中で、特に印象的なエピソードを挙げてもらった。

「魔進ファイヤ（声：鈴村健一）と充瑠が入れ替わったエピソード19は楽しかったです。いつもは気弱なところのある充瑠を演じていましたが、あのときはファイヤの“漢気”をどうやって表現しようかと、過去のエピソードでのファイヤの部分を見直しつつ、研究・観察して頑張りました。充瑠メインのストーリーで印象に残っているのはエピソード40。とてもシリアスなドラマで、充瑠の感情表現も少し違ったものが求められました。おそらく1年前の自分だと表現が難しかったでしょうし、今の自分の演技力が試される、と思いつつ取り組んでいました」

こういう時だからこそ、“楽しむ”ことが大事！

今年4月から始まる「ファイナルライブツアー」では、5人の仲間たちと全国各地を回るのがとても楽しみだという。

「東京ドームシティ・シアターGロッソの公演では、このご時世なので、“声援”を聞くことができないのですが、その代わりに拍手やペンライトで熱い応援をしていただきました。声は出せなくても、僕たちを応援してくれる強い気持ちがダイレクトに伝わってきて、感激します。ファイナルライブツアーが行なわれる各地のステージでも、たくさんの人から応援してもらえたら嬉しいです」

静岡を皮切りに、全7都市を巡っていくこのツアー。特に楽しみにしているのはどこだろうか。

「仲間と一緒に地元の福岡に帰るのは初めてですので、楽しい旅になりそうだと期待しています。あと、僕はラーメンが大好きなのですが、各地の美味しいラーメンがあれば、ぜひ食べてみたいです」

この1年間でさまざまな経験を積んだことにより、大きな俳優に成長した小宮。戦隊ヒーローを“卒業”したあとは、どんな役どころを演じてみたいのか、抱負を訊いてみた。

「明るく優しい充瑠とは正反対の、暗い性格の役に興味がありますし、“悪役”にも魅力を感じています。等身大の自分が出せる正統派の“学園ドラマ”など、さまざまな役を演じて幅を広げていきたいと思っています」

最後に、ファイナルライブツアーを楽しみにしている全国のファンの方々に向けて、メッセージをもらった。

「みなさんとお会いできる機会を、今からとっても楽しみにしています。厳しい日々を過ごされているかと思いますが、こういうときに大事なのは、とにかく“楽しい”気持ちになることだと思います。会場に来てくださる子どもたちは、力いっぱいキラメイジャーを応援してほしいですし、ご両親もしばしの“息抜き”として、楽しんでいただきたいです。みんな、ファイナルライブツアーで僕たちといっしょにキラメこうぜ！」