ラフ∞絵

秋本治、天野喜孝、大河原邦男、高田明美のラフ絵と完成画約800点を展示

この展覧会は、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、『FINAL FANTASY』、『機動戦士ガンダム』、『魔法の天使 クリィミーマミ』など、国内はもとより、世界でもファンが多い日本のマンガ、アニメ、キャラクターデザインの世界を牽引してきた秋本治、天野喜孝、大河原邦男、高田明美の4人のアーティストの作品になる前のラフ絵とともに、作品が生み出されるその瞬間に迫ります。本展では4人のアーティストの代表作を中心に、約800点以上のラフ絵と完成原画を紹介します。

展覧会の目玉は、4人のアーティストの“はじまり”となった交差点、タツノコプロで出会った“演出”布川ゆうじ「ラフ∞絵」実行委員長のもとに取り組む、「チェンジ・アンド・チャレンジ」と題して、4人のアーティストがそれぞれ「描いてみたかった」と語る他のアーティストの代表作品を描いた作品です。例えば、大河原邦男さんデザインの「装甲騎兵ボトムズ」を秋本治さんが描く、天野喜孝さんが「魔法の天使 クリィミーマミ」を描く……。本展覧会の目的である次代の担い手の育成ともうひとつのテーマ″未来“。2019年4月2日だれも見たことのない未来へむかう、無限のイマジネーションの世界を、あらたな真っ白い空間に描きはじめます。

●見どころ

ここがすごい①「作品の出発点」ラフ絵の魅力

「ラフ絵」とは、キャラクターのスケッチやマンガのネーム、アニメの絵コンテなど、作者が作品を完成させるまでに創作する「作品の出発点」となるもの。創作過程のものであり本来は目にする機会はほとんどないが、作者の想いを感じることができるそれらは「作品の出発点」といえる。
展覧会『ラフ∞絵』では日本を代表する4人のアーティストの「ラフ絵」と完成原画から、作品が生み出される瞬間そのものに迫る。
本展の演出を手掛けるプロデューサーの布川ゆうじは「特に若い人たちに観に来てほしい。デジタルが進化したこの時代に、ラフという肉筆の強さ、生々しい迫力を体感してもらいたい」と意気込む。会場で、作品が生まれる瞬間を体感しよう！

秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」

完成前（ラフ絵）

完成後

ここがすごい②秋本治、天野喜孝、大河原邦男、高田明美　約800点のラフ絵と完成原画が集結！

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者・秋本治、「FINAL FANTASY」シリーズのイメージイラストなどで知られる天野喜孝、「機動戦士ガンダム」シリーズのメカニックデザイナー・大河原邦男、「魔法の天使 クリィミーマミ」のキャラクターデザインを務めた高田明美の代表作を中心に、布川ゆうじが厳選した約800点以上のラフ絵と完成原画を展示！

天野喜孝
「FINAL FANTASYⅡ」

大河原邦男
「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」

高田明美
「魔法の天使 クリィミーマミ」

ここがすごい③ほかのアーティストの作品を描く！

4人がそれぞれほかのアーティストの代表作品を描く「チェンジ・アンド・チャレンジ」も目玉企画だ。昨年12月に都内で行われた『ラフ∞絵』発表会ではその一部が公開され、「科学忍者隊ガッチャマン」に登場する白鳥のジュンを描いた秋本、「機動戦士ガンダム」を手掛けた天野、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両さんをメカ風に描いた大河原が制作秘話を語り、まだ作品ができあがっていないことを告白した高田も「『魔法の天使 クリィミーマミ』や『機動警察パトレイバー』が中心になる」と出展予定を明かした。本展でしか実現し得ないこの豪華企画、絶対に見逃せない！