【インタビュー】在日ファンク

 

在日ファンク

2年半ぶりの全国ツアー「おまたせしました!」

 

ジェイムス・ブラウンからの流れを汲むファンクを、日本に在りながら再認識することを試みる7人編成のファンクバンド、在日ファンク。昨年結成から10周年を迎え、ますます意気軒昂たるバンドについて、現在NHKで放送中の連続テレビ小説「まんぷく」に牧善之介役で出演するなど、俳優としても活躍するボーカルの浜野謙太に話を聞いた。

「昨年から新体制になったことで、ある意味フレッシュな感覚でバンドが動き出しているし、初期衝動に回帰できたと思いますね」

約2年半ぶりのニューアルバム『再会』は、日本的なポップさとファンクの融合という初期から彼らの持つセンスと、これまでのキャリアによるスキルアップ、そして初期衝動の詰まった作品として完成した。

「時間をかけて好きに手探りしながら作った作品になりましたね。そのおかげで、さらに新しいアプローチができたし、音楽って楽しいなとあらためて感じた作品でした」

歌詞も力強さやナンセンスなものから、リスナーの心に染み込ませるようなセンチメンタルなものまで、幅広いテーマを取り扱っている。

「センチメンタルなものも恥ずかしくなく書けるようになったし、無理に気合を入れないで――医者に尿酸値高いって言われたんで(笑)――書いたのが良かったんだと思いますね」

そして12月2日の名古屋を皮切りに、全国6ヶ所の全国ツアーを開催。ファイナルとなる東京は、グランドキャバレーを改装した東京キネマ倶楽部。全国ツアーという形でも約2年半ぶりとなり、リスナーとも“再会”する機会となるだろう。

「SAKEROCK(星野源らと結成していたバンド)時代に所属していた事務所「カクバリズム」に移籍したことで、その時代に聴いてくれていた方が再び興味を持ってくれたり、新しいリスナーも増えている感触があるんです。ずっとライブに来てくれている方はもちろん、みんなに『おまたせしました!』って言えるツアーにしたい。僕らのライブはブラック・ミュージックだけど、『Hey! What's Up!』みたいな感じではないので(笑)、気張らず遊びにきてくれて大丈夫です」

 

プロフィール

ザイニチファンク

“ハマケン”こと浜野謙太(Vo)率いる新しい時代の7人組ディープファンクバンド。

 

公演情報

 

在日ファンク 5th Album『再会』リリース記念ワンマンツアー「しようよ、再会」

 

12/2(日)17:30 愛知・伏見JAMMIN'

12/8(土)18:00 札幌・BESSIE HALL

'19/1/10(木)19:00 大阪・umeda TRAD

1/12(土)18:00 福岡BEAT STATION

1/13(日)17:30 広島セカンド・クラッチ

1/20(日)17:30 東京キネマ倶楽部

 

 

インタビュー・文/高木“JET”晋一郎

構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載