【インタビュー】ヤングスキニー

2025/10/15(水)

ヤングスキニー

武道館じゃないとできないことをやりたい
ライブバンドとしてのカッコよさを見せる

2025年も怒涛のライブ活動を展開中のヤングスキニー。2月にはビルボードライブでのアコースティック公演、3月には初の海外公演となる台湾でのフェス出演など、新たな挑戦の中で進化を続けている。

しおん「台湾でのライブは、日本ではあまり起きないサークルモッシュをしているお客さんもいました。言葉が通じなくても楽しませられる音楽の力を感じましたね」

かやゆー「ビルボードでは「コインランドリー」の間奏で普段はできないオシャレなアレンジを加えたり。僕たちも歳を取って、大人っぽい演奏が身に付いてきました」

そのままの勢いで、5月から7月にかけては19公演の全国ツアーへ。未知の世界で培った経験は、彼らの主戦場であるライブハウスの景色もフレッシュに塗り替えさせた。

りょうと「聴かせる曲はちゃんと聴かせて、盛り上がる曲では盛り上げて。今までよりもレベルアップしたツアーでした」

かやゆー「1年前はひたすらアッパーな曲をやりたいモードだったけど、今はじっくり音楽を聴いてほしい。いろんな時期を経たからこそ、どちらの楽しみ方も両立させたライブができるようになってきてます」

一方、日記のように生活と感情を綴るかやゆーの作詞作曲にブレはない。行きつけの居酒屋を歌詞に盛り込んだ最新曲「三茶物語」はリリース前から各地で大合唱に。

かやゆー「ワーって盛り上がるよりも、居酒屋で肩を組んで歌うようなノリをイメージして作りました。ダサい言い方ですけど、ライブで会場の絆が深まる曲になったと思います」

ゴンザレス「アレンジをサポートしてくださった古舘佑太郎さん(ex.The SALOVERS、THE 2)の助言で楽曲の幅が広がりました。メロディと歌詞の良さをより引き出せましたね」

しおん「メンバー以外の声があることで逆にコミュニケーションがしやすくなったりして。良い環境で制作できました」

そして2026年2月、結成から5年半にしてとうとう日本武道館のステージに。ロックの聖地での自身最大規模ワンマンは、約2年前に開催が決まっていたそう。

りょうと「決まった時はうれしかったですけど、同時に不安もありました。でも、この2年間で上がった楽曲のクオリティや演奏力に比例して、楽しみが増してきてます」

しおん「憧れの武道館でも、今のヤングスキニーなら浮き足立つことなく良いライブができると思う。これまでライブのスタイルを変えてお客さんを振り回しちゃったからこそ、最近観てないっていう人にも遊びに来てほしい」

大舞台を前にしても、かやゆーは「成功させたら同級生にチヤホヤされるかな」、ゴンザレスは「武道館は『早慶』みたいな感じ。いい大学を出た友達に追いつける」と、相変わらずの気負わない態度がむしろ頼もしい。公演タイトルの『いつか僕は誰もが羨むバンドになってやる日本武道館』はライブでも定番の人気曲「らしく」の歌詞から取ったもの。メジャーデビュー直後に開催したフリーライブにも同じ名が冠されていた。

「ヤングスキニーの成長と、何を言われようと“らしさ”を貫いたまま進んできた姿を表現できたらいいなと思って名付けました」とかやゆーは語る。

かやゆー「後ろの人でも楽しめるようなライブにしたいし、武道館の規模じゃないとできないようなこともやりたい。でもあくまで基本は普段通りのやり方で、ライブバンドとしてのカッコよさを見せつけられたら」


誌面連動Q&A

  • Q.
    手土産を選ぶポイントは?

A.
ゴンザレス「自分では買わないけど貰ったらうれしいと思ってもらえるようなものを選んでいます。少しエンタメ要素も入れたいですね。極論は京都で木刀を買うとか?(笑)」

かやゆー「僕も相手が思わず笑顔になるようなものをプレゼントしたいですね。ボケのためだったらお金はいくらでも使います!以前はゴンちゃん(ゴンザレス)に2万円くらいの意味の分からない真珠でできた龍の置物をプレゼントしました。メンバー以外にも、僕の顔がプリントされたぬいぐるみや、ナイフも置く台もない生ハムの原木をプレゼントしたことがあります(笑)。笑えるけどちょっとだけめんどくさい、若干嫌がらせ要素も入ったものを贈るのが好きです」

しおん「僕のお土産の定番は、三重ではなく大阪で買った赤福です。大阪で赤福はなかなか買えないので。ラッキー赤福ということでラッキーのお裾分けをしています」

りょうと「自分が美味しいと感じたものを選ぶようにしています。オススメは福岡の『稚加榮』というお店で販売されている、いか明太子です!味はもちろん、いかと明太子の食感の違いも楽しむことができます」

プロフィール

ヤングスキニー/やんぐすきにー

'20年に結成された4ピースバンド。メンバーはかやゆー(Vo/Gt)、ゴンザレス(Gt)、りょうと(Ba)、しおん(Dr)。

公演情報

いつか僕は誰もが羨むバンドになってやる日本武道館

インタビュー・文/サイトウマサヒロ
構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載


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