【インタビュー】ヤングスキニー
2024/7/15(月・祝)
ありのままのヤンスキで自分たちらしいライブを
4人組ロックバンド、ヤングスキニーが快進撃を続けている。
2023年にメジャーデビュー。1stフルアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』を発表するなど、前のめりの活動を続けてきた彼ら。「(メジャーデビュー後は)何も変わってないです!唯一変わったのは僕の髪の長さくらいですかね」(かやゆー)「メンバーの意識の持ち方には変化があったと思います。楽曲の作り込み方、ライブ一つ一つに対しての話し合いと実践、SNSの使い方など、それぞれの反省を生かした行動、お客さんのことを考えた活動ができているので。一方で変わっていない部分は、ヤングスキニーの挑戦力だと思います」(ゴンザレス)というコメントからもわかるように、メンバー同士の意思を率直にぶつけ合いながら制作とライブに向き合っているようだ。
今年3月に発表されたEP『不器用な私だから』の収録曲「精神ロック」にも4人の姿勢が表れている。
かやゆー「僕なりの音楽への想いを込めた歌ですね。あと勘違い邦ロックファンに対する愚痴です」
ゴンザレス「ロックに対する価値観は人それぞれ違う。人のロックを否定するのではなく、自分なりのロックがあればそれで良いという楽曲ですね」
りょうと「芯を貫き通すというのは、音楽に限らず人生においても大事。目標がある人には刺さる楽曲だと思います」
しおん「ライブに近いパッションを届けられるように音を鳴らしました!」
さらに「ベランダ feat. 戦慄かなの」では女性シンガーをゲストに招く新たな試みも。
ゴンザレス「編曲の段階でフィーチャリングにしたら面白そうという話が出て。かやゆーから“戦慄かなのさんがいい”という意見が出て、満場一致で依頼する流れになりました」
りょうと「ベースが目立つ楽曲でグルーヴを出すことを意識しました。ヤングスキニーでは珍しい曲調で新しい挑戦にもなった楽曲です」
また新曲「大人の都合マジうぜえ」におけるアグレッシブな姿勢もヤングスキニーの魅力だ。
かやゆー「どうにでもなれと好き勝手書きました。大人の都合は基本無視です」
そして、このバンドの最大の武器はやはりライブだ。5月には東京、大阪で野音ライブを開催。夏には対バンツアーをおこない、ステージングに磨きをかけている。
りょうと「ありがたいことに規模感は大きくなっていますが、だからと言って何か変わったことをしようという訳ではなく。ありのままのヤンスキをライブで出せればいいなと思っています」
しおん「より分かりやすいアクション、パフォーマンスを心掛けてみんなを楽しませようの気持ちでやっています!」
かやゆー「(対バンツアーでは)ワンマンだけではできないこと、生まれないことが起きるのが面白さで。特に今回は見たことない景色が見れる気がします」
2024年10月からは初のホールツアー『“老いてもヤングスキニーツアー vol.5” ~サブタイトルもう思い付きま編~』がスタート。初日はしおんの地元の越谷、ファイナルは、かやゆーの地元・山梨でおこなわれる。
しおん「初日は地元のサンシティ越谷市民ホール。個人的に思い出がたくさんある場所でいつかここでするのが夢だったので楽しみです!」
かやゆー「地元でやれるのは本当に楽しみ。富士山になったつもりでがんばります(笑)」
ゴンザレス「バラードからパンクまで幅広い曲をやりながら、聴覚でも視覚でも今まで以上に楽しめるツアーにしたいです。お客さんには“また次も来たい”と思ってもらうと同時に、余韻に浸って帰ってもらいたいです」
りょうと「ホールでのライブはなかなかやる機会もなくて予想もできないけど、自分たちらしいライブができたらいいなと思います」
プロフィール
ヤングスキニー
'20年に結成された4ピースバンド。メンバーはかやゆー(Vo&Gt.)、ゴンザレス(Gt.)、りょうと(Ba.)、しおん(Dr.)
公演情報
“老いてもヤングスキニーツアー vol.5” ~サブタイトルもう思い付きま編~
- 10/19(土) 埼玉・サンシティ越谷市民ホール 大ホール
- 10/21(月) 大阪・オリックス劇場
- 10/27(日) 愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
- 11/9(土) 新潟県民会館 大ホール
- 11/17(日) 香川・サンポートホール高松 大ホール
- 11/21(木) 広島・JMSアステールプラザ 大ホール
- 11/22(金) 福岡市民会館
- 11/26(火) 東京・LINE CUBE SHIBUYA
- 11/27(水) 東京・LINE CUBE SHIBUYA
- 11/30(土) 宮城・トークネットホール仙台(仙台市民会館)大ホール
- 12/3(火) 北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
- 12/14(土) 山梨・ふじさんホール(富士五湖文化センター)
インタビュー・文/森朋之
構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載