【インタビュー】ヤングスキニー
2023/8/15(火)

最注目のニューカマーが全国29ヵ所、全30公演の対バンツアーを実施!
若者のリアルな思いを描くストレートな言葉とサウンドで10代からの支持を急拡大している4ピースバンド、ヤングスキニー。3月15日に1stアルバム『歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた』をリリースした翌日に行った代々木公園でのフリーライブには、約7,000人のオーディエンスが詰めかけ、生配信での同時視聴者の数も合わせると総動員数は1万人に上った。音楽シーン最注目のニューカマーだ。
アルバムリリース後の4月に行ったツアーで、その勢いは全国にまで加速して行った。このツアーの手応えをフロントマンのかやゆーはこう語る。
「こんなにもたくさんの都道府県を回るツアーは、初めてで、さらに行ったことない場所もあったので、一番は興奮が大きかったです。さらにツアーを通して、ヤングスキニーとしてパワーアップできた気がします」
彼らの次の一手が何になるのか? 大いに注目が集まるなか発表されたのは、ヤングスキニー史上最長となる全国29ヵ所、全30公演に及ぶ対バンツアー「“老いてもヤングスキニーツアー vol.2”vol.2あったんだ編」だった。これは、2022年に実施した自主企画の続編となるものだ。
「そうですね。これから先もずっと続けてやっていきたい企画だと思っているので、今年もやろうと思い、開催に至りました」
今回、対バンするバンドについては、「いつも仲良くさせていただいているバンドで、その中でも僕が、“かっこいいな、好きだな”と思い、一緒にやりたいと心から思えるバンドを呼びました」ということで、期待が高まる。
さらに、この対バンツアーに続いて、7月26日(水)に4ヵ月ぶりとなる新曲の発表もアナウンスされた。タイトルは「君の街まで」。切なく、疾走感溢れるロックサウンドに乗せて歌われるのは、遠距離恋愛中の二人の“会いたい”という切実な想いだ。コンポーザーでもある、かやゆーはこれまで、例えばアルバムにも収録されている「ヒモと愛」や「ゴミ人間、俺」などでは、実際に経験したことを軸に創作に落とし込むというスタイルだった。しかし「君の街まで」は、よりフィクションの要素が強いのではないかという印象を受けた。
「確かに他の曲よりフィクションが多く、新たなヤングスキニーの一面な気がします。ですが自分の中の学生時代のピュアな恋心を描いた一面もあったような気がしました」
自身で作った原曲をバンドでアレンジする際にはどのようにイメージを伝えたのか? と聞くと、「イメージを伝えるのがなかなか苦手で……」という答えが返ってきた。「だからいつもメンバーに勝手に解釈してもらってます。でもメンバーもなぜかちゃんと解釈してくれるので、話し合って共通のイメージを持ってたりとかはなかったです」
つまり、4人でヤングスキニーの音楽というものをきちんと同時に掴んでいるということだ。その感覚は、ライブでもっとも重要になってくるもの。だからこそ9月からスタートする対バンツアーが本当に楽しみだ。
「4月のツアーとの違いを見せつけられるツアーにできたらいいですね。単純計算で2日に1回ライブがあるので、体調は崩さないように、そしてこのツアーで何か成長できたらいいなと思います」
各地の夏フェス出演を経て、さらにパワーアップした彼らを目撃してほしい。
プロフィール
ヤングスキニー
平均年齢21歳の4ピースバンド。メンバーはかやゆー(Vo&Gt)、ゴンザレス(Gt)、りょうと(Ba)、しおん(Dr)。
公演情報
"老いてもヤングスキニーツアー vol.2"
vol.2あったんだ編
インタビュー・文/谷岡正浩
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載