【インタビュー】ザアザア

2024/8/15(木)

ザアザア

いま“中毒者”倍増中のビジュアル系バンドが10周年ツアー開催

「ザアザアの世界には中毒性がございます。用法・容量を守り、正しくお付き合いください」というキャッチフレーズからして謎めいている。メンバー4人、見た目から、ネガティブな歌詞を哀愁あるキャッチーなメロディーにのせて作る楽曲まで、毎回コンセプトに合わせて独自の世界観を提示してきた。その傍らでこだわりのイメージとは真逆のテレビのバラエティー番組(日テレ系『有吉反省会』)にも出演。「この人たちは?」と謎が謎を呼び、いま“中毒者”倍増中のビジュアル系バンド。それがこのザアザアだ。

零夜「中毒性がある楽曲というのを最初から打ち出していたので、昔からファンのことは中毒者と呼んでいます」

一葵「バンド名は哀しいことを歌うバンドがやりたい、そこにパンクの雰囲気がある荒々しさも欲しいなという意味で、雨が降っているときの切なさと雨の雑音。その2つをかけてザアザアに」

春芽「曲は昔から4人でスタジオに入って作ってます。僕らみたいなやり方をしているバンドは珍しいみたい」

亞ん「各々がリスペクトしてて、コミュニケーションがとれてるからこのやり方でずっとできてるんだと思います」

こうして結成当初から作品ごとにコンセプトを掲げ、バンド名義で楽曲を発表してきた彼ら。コンセプトの根幹にある物語の主人公が常に哀しみや苦しみ、憤り、怒りなどダークな負のエネルギーに満ちているのはザアザアの大きな特徴だ。

一葵「性格的に明るい応援ソングよりも“生きるのは辛いよね”とネガティブなことを歌ってくれたほうが自分は救われるんですよ。僕らも応援ソングはいっぱいあるんですが、そこでは“しんどい”“死にたい”ということを歌っていて。タイトルや歌詞の一部だけを見ると暴力的なバンドに見えるかもしれないですが、その裏に生きる辛さ、悲しみがあった上でそういう表現の歌になってるんです」

このような楽曲で中毒者たちの居場所となり、心に寄り添い続けて10年。そのザアザアが10月から10th AnniversaryONE MAN TOUR「不完全セカイ」を開催!

一葵「その日の感覚でライブをやるので、僕らは定番曲もなければセットリストも毎回違う。10年やっても綺麗におさまらず、不完全なのがザアザアです」

春芽「僕らのライブは感情的なところが特徴。みんなの代わりに怒ったり泣いたりしてあげられるんで、刺激が欲しかったらザアザアのライブに来てください」

零夜「感情を剥き出しにしたライブをするバンドですけど、聴き入って観たい人はそのままでいいし暴れたい人は暴れて。感覚で自由に楽しんでほしい」

亞ん「感情でやってるからこそ、突拍子もないことをやりだすメンバーがいたりしますが。それでも、僕らのことや曲を知らなくても楽めるぐらい面白いライブはしているので、会場でお待ちしてます」

プロフィール

ザアザア

'14年結成のビジュアル系4人組ロックバンド。メンバーは一葵(Vo.)、春芽(Gt.)、零夜(Ba.)、亞ん(Dr.)。

公演情報

ザアザア 10th Anniversary ONE MAN TOUR「不完全セカイ」

  • 10/12(土)16:30 福岡・INSA
  • 10/13(日)16:30 福岡・INSA
  • 10/17(木)17:30 広島Cave-Be
  • 10/18(金)17:30 兵庫・神戸VARIT.
  • 10/20(日)16:30 OSAKA MUSE
  • 10/26(土)16:30 愛知・HOLIDAY NEXT NAGOYA
  • 10/27(日)16:30 静岡Sunash
  • 11/2(土)16:30 北海道・CrazyMonkey
  • 11/3(日・祝)16:30 北海道・CrazyMonkey
  • 11/9(土)16:30 長野ライブハウスJ
  • 11/16(土)16:30 高知CARAVAN SARY
  • 11/17(日)16:30 高松DIME
  • 11/19(火)17:30 KYOTO MUSE 
  • 11/23(土・祝)16:30 千葉・柏PALOOZA
  • 11/24(日)16:30 宮城・LIVE HOUSE enn 2nd
  • 12/3(火)17:30 Zepp Shinjuku(TOKYO)

インタビュー・文/東條祥恵
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載

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