【インタビュー】鷲尾伶菜

2025/10/15(水)

Flower、E-girls、伶、鷲尾伶菜…すべての楽曲が対象の飽きないライブ

FlowerやE-girlsとしての活動も経て、デビューから10年目となる2020年に“伶”名義でソロプロジェクトをスタートさせ、幾田りらや笹川真生、清塚信也らとの積極的なコラボを展開した鷲尾伶菜。2023年末には所属事務所から独立するとともに、レーベルをLDH Recordsに移籍。「音楽活動を継続的にしていくための基盤作りに充てた」という1年間の準備期間を経て、2025年3月に鷲尾伶菜としてシングル「正解」を配信リリースし、本格的に活動を再開した。

「どんなことを言われたとしても、自分らしさを曲げず、自分だけを信じて歩んでいけば、それが正解になる。自分が道を失ったときに、自分にとってのエールになるような曲になればいいなと思ったし、聴いてくれる人に対しても、あなたはあなたの選択を信じて頑張って、その選択を正解にしていこうっていう、強めのメッセージを込めてますね。私自身、これまではパブリックイメージが先走っていたような気がしていて。初めて会った人には必ず『怖そう』や『あんまり喋らなそう』とか、『笑わなそう』って言われるんですね(笑)。グループ的にクールに売り出していたというのもあるんですけど、これからはさらに深く自分らしさと向き合い直して、今の私だからこそできる表現がしたいし、『正解』には、飾りの気のない自分らしさが出せたんじゃないかと思いますね」

自分の信念を貫き通す強さを示したバンドサウンドによるロックナンバーに続き、7月にはTVアニメ『傷だらけ聖女より報復をこめて』のオープニング主題歌として書き下ろした「DiZZY」を配信リリース。「ヒロインのルーアは人を癒す力を持っているので、“触れる”ということをテーマにおきつつ、彼女が傷ついて絶望していく様や復讐に向かっていく姿にちょっと儚さも混ぜた」という楽曲はアニメ作品に寄り添ったボカロ系のロックとなっていた。

「どうしてもバラードのラブソングを歌ってきたイメージが強いと思うんですけど、ソロのアーティストとしてはいろんな世界観を歌えるようになりたいという思いがあって。だから、いろんなジャンルに挑戦したいし、今回はソロでは初めてアニメのオープニング主題歌を歌ったことで、私のことを知らなかったアニメ界隈の方々に知ってもらえるきっかけにもなった。アニメファンの方から『跳びポ（ジャンプしたくなるような箇所）が多い』というコメントをいただいたんですけど、私はその言葉を知らなかったんですね。意識して作ったわけではなかったんですけど、気に入ってもらえてよかったですし、今後もさらに出会いを広げるべく、いろんなジャンルの曲にチャレンジしていきたいですね」

そして、11月からは全国ソロライブツアーが決定。昨年はビルボードライブツアーを行ったが、Zepp公演としては2023年7月に開催した「SPECIAL REQUEST LIVE」以来2年ぶり、独立後は最大規模のツアーとなっている。

「ファンの方々から募ったリクエストをもとにセットリストを構成する『リクエストライブ』のパート2をやろうと思ってます。Flower、E-girls、伶、鷲尾伶菜として歌ってきた楽曲はもちろん、YouTubeでカバーしている楽曲も含めて、これまで歌ってきたすべての楽曲が対象です。きっとグループの曲が多くなると思うんですけど、久しぶりにライブに行きますっていう方に成長した自分をお見せできる機会になるし、聴いたことがない曲は1曲もない、飽きないライブになると思う。グループ時代よりもさらに表現力を鍛えてきたつもりではあるので、自分らしく歌ってる姿を見て、また好きになってもらえたら嬉しいですね」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
「梅干しです。差し入れで少し高級なものを渡すこともあります。中でも、酸っぱすぎず、単体でおつまみみたいな感じで食べられるフルーツ風味の梅干しをよく選びます」