【インタビュー】汐れいら
2026/8/15(土)

喜怒哀楽の『哀』が
『愛』に変わる日にしたい
東京都江戸川区出身、シンガーソングライターの汐れいらは昨年から今年の頭にかけて1つの転換期を迎えた。昨年リリースされたねぐせ。との共作曲「織姫とBABY feat.汐れいら」がヒットし、さらに今年2月にリリースしたEP「HB2U」では自身の実体験と心情を元に楽曲制作をおこなう。それまでとは異なる手法での創作活動は、彼女の表現の自由度と充実度を上げた。
「自分のことを曲にしたら、曲を批判されたときに自分も否定される気がして怖かったんです。でも一番お気に入りのメロディに自分のことを書いてみたら、それまでで一番好きな曲になったんですよね。そしたらこれまでの曲も含めて“もっと届けたい”という思いが増しました。ライブの仕方や、普段の人との関わり方もすごくオープンになりましたね」
大きな心境の変化がありながらも、彼女は今も引き続きラブソングを作り続けている。それは彼女が10代の頃から、愛について考えることが多かったことに起因している。
「愛は人それぞれまったく違うもので、一言で片付けられないし、自分もまだどれが正解かわかっていなくて・・・。でも人間と愛は切っても切れない関係にあると思うので、これまでもいろんな愛のかたちを曲にしてきました。そんな曲の中から皆さんに“これだ!”と感じたものを見つけてもらえたらうれしいです」
今年7月にリリースされた配信シングル「Clover」は、彼女が子どもの頃に経験した家族との関わりや、愛に対する思いも色濃く反映されている。
「私は大家族の第一子で、祖母が親代わりだったんです。家族は大好きだし、兄弟もすごくかわいいんだけど、一番愛情をもらいたい相手である母からもらえていないという思いが子どもながらにあって、心の真ん中にぽっかり穴が空いていたんです。そんな自分の思う家族の温かさをこの曲に書きたいと思いました。私はスキンシップよりもそうではない愛情表現に強い愛を感じるタイプで、なかなか弱音を吐けない子どもだったから、甘えてもいいと思わせてくれるくらい周りのみんなにも甘えてもらいたかったし、弱音を吐いてほしかったんですよね。そんな自分の童心や、今もずっと残り続ける感覚を曲にできたので、ライブでも気持ちを込めて歌えると思います」
8月25日には東京・Shibuya eggmanにて、汐がジャンル問わず好きなアーティストをゲストに招く自主企画ライブシリーズ「ウシオマエロマエ」の第7回が開催される。今回は日頃から親交のある7coとのツーマンが組まれた。
「毎回“この人を誘いたい!”と思った人とライブができていることも、ファンの皆さんがこのライブをきっかけに、そのアーティストさんと出会ってくれることもすごくうれしいです。7coはアーティストとして尊敬しているし、初対面のときから昔からの知り合いのような感覚があって。そんな彼女とだから作れる、その日ならではのことができたらと考えています」
来年2月にはZepp Shinjuku(TOKYO)にてワンマンライブが決定している。日程は汐の25歳の誕生日の翌日。タイトルの「Iʼm mine」は、自分の感情に素直になったことで、ライブでファンとの心の距離が近づいたことに由来する。
「Zeppは自分の声がすごくよく聴こえる会場で、いつかワンマンで立ちたいと思っていました。初期曲から、かなり手ごたえのある未発表曲まで披露する予定です。汐れいらの音楽を通して自分の素直な気持ちを見つけられる、喜怒哀楽の『哀』が『愛』に変わる日にしたい。だからこそたくさんの人に来てもらいたいです」
プロフィール
汐れいら/うしおれいら
東京都江戸川区出身シンガーソングライター。生々しくも、ドラマチックな歌詞によって紡がれるストーリーは人それぞれの感動を生み、衝動を残していく。
公演情報
ウシオマエロマエ vol.7
- 8/25(火) 19:00 東京・Shibuya eggman
- [出演]汐れいら、7co
USHIO REIRA One Man Live「I'm mine」
- '27/2/10(水) 19:00 Zepp Shinjuku(TOKYO)
インタビュー・文/沖さやこ
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載