【インタビュー】TRF
2023/10/15(日)
世代を超えて過去と未来が出会う30周年しめくくりの日本武道館
今年30周年を迎えたTRF。激動の時代を共有したメンバーの絆は、それぞれがソロ活動をする今も強い。来年2月18日には、特別な1年をしめくくるライブを開催。世紀をまたぎ25年ぶりとなる日本武道館だ。
DJ KOO「僕は94年の『BILLIONAIRE』ツアー最終日の日本武道館が印象深いですね。社員総出でグッズやチラシに奮闘するエイベックスと共に、チーム一丸となった日々でした」
SAM「ダンス&ボーカルユニットで日本武道館に立ったのはTRFが初なんですよ。ある意味原点の場所。そこに戻って来られるのは感慨深いです」
CHIHARU「当時は日本武道館でできるありがたみを噛みしめきれてなかった気がします。やりたくてもやらせてもらえなかった長い時間を経て立てる嬉しさは格別です」
YU-KI「長年極真空手を学んでいることもあって、個人的にはやはり身が引きしまります。お客さんの笑顔を見ながら、自由にたくましくエネルギーを伝えられたらなと」
ETSU「特別な場所がいい一日になるようにしっかり準備したいと思います」
実績を礎に、でも、そこにあぐらをかくことなく輝き続けているTRF。「past and future.」というライブのタイトルも実に味わい深い。
ETSU「たくさんの出会いや別れ、たくさんの想いがあふれた30年に感謝です。ここからまた積み重ねられていく未来が楽しみです」
SAM「良い悪いを含めた経験のすべてが今のTRFにつながっています。そこを起点にこの先の人生を作っていくという思いをタイトルに込めました」
YU-KI「それぞれがただ好きなことを地道に継続してきたので、これまでメンバーみんな簡単に満足することがなかったんです。30周年で初めて“やってきたことを認めてあげよう”と思えました。そして、まだまだ前進しますよ」
TRFの生みの親・小室哲哉リアレンジの「EZ DODANCE-Version.2023-」もリリースされた。ダンス文化の大衆化にも貢献してきたTRFのエンターテインメント愛が、このナンバーには詰まっている。
SAM「小室さんに初めて聞かされたとき、絶対にヒットすると直感で思った曲。TRFの“始まり”ともなったので、思い入れは深いです」
CHIHARU「オリジナルよりテンポは少し落ちていますが、私とETSUのパートの振りはなぜか速くなっていて、振り数も多く、攻めてます(笑)」
ETSU「みなさんに元気になっていただけるように頑張って踊っていきますよ」
DJ KOO「今やこの曲は“EZ BON DANCE”として盆踊りの定番にも。日本盆踊り協会特別芸術顧問として僕も普及に奔走しています。伝統と革新=“pastand future.”ですよね」
国民的ヒット曲の“今”を求めて、日本武道館にはさまざまな世代が集結することだろう。
YU-KI「TRFの曲、パフォーマンスは、もはや誰かの人生の歴史の一部なんですよね。こんなに幸せなことはないので、ありったけのエネルギーを飾ることなくドーンと放出させたいです」
DJ KOO「親子2世代、3世代で参加してくれたらめっちゃハッピーですね。気持ちの距離の近いライブになると思います」
ETSU「知らない人同士笑い合えるようなね」
SAM「僕らも肩の力を抜いて臨みたいし」
CHIHARU「明日からまた頑張ろうって思ってもらえるライブに必ずしますので、ぜひ!」
プロフィール
TRF/てぃーあーるえふ
数多くのヒット曲を飛ばしてきた男女5人組ダンス&ボーカルグループ。今年デビュー30周年を迎えた。
公演情報
TRF 30th Anniversary Live at 日本武道館「past and future.」
- ’24/2/18(日) 18:00 東京・日本武道館
インタビュー・文/藤井美保
構成/月刊ローチケ編集部 10月15日号より転載