【インタビュー】The Floor
自由でせつないダンス・ロックが全国のフロアを揺らす
2月20日リリースのファーストミニアルバム『CLOVER』を携え、6月に東京・名古屋・札幌・大阪のワンマン・ツアーを回るThe Floor。札幌で2012年に結成、初期から東京や関西のライブハウスにも遠征するなど精力的に活動。現在も札幌在住、ライブで各地に積極的に出ていくスタンス自体は、メジャーに移って1年が過ぎ、活動の範囲が大きくなっても同じだが、音源に込めるものは変わってきた。それが形になったのが『CLOVER』だ。
ササキハヤト いままでリード曲とかを作るときに、自分たちの本来やりたいことを少し抑圧して、人気の出そうな曲を作っていたっていう感覚がなんとなくあって。もっと自分たちの気持ちに素直にやりたいことをやろうっていう思いから『CLOVER』は作り始めました。
永田涼司 自分たちのやりたいことと、お客さんが楽しんでくれること──そのふたつが重なるところが絶対あると思うので、その中心を狙うように作っていった感じですね。前までは、その重なってるところがどこなのかわかんなかったんですけど、ライブを続けてきたことによって、それが見えてきたので。
ミヤシタヨウジ だから作っていて楽しかったです。いままででいちばん楽しかったっていうくらい。
ロック・バンドとダンス・ミュージック、両方の魅力を搭載した、「楽しくて踊れる、だけどどこかグッとくる、なんでか泣けちゃうみたいな感覚」(ササキハヤト)の音楽が好きで、“汗と涙でフロアを水浸しにしたい”という思いからバンド名をThe Floorに定めた彼らにとって、6月のツアーは、これまででもっとも大きな会場を回るものになる。
永田涼司 受け取った人の気持ちがその人のなかで正解になるようなライブがしたいっていうか。『こういうふうに見ろ』とかじゃなくて……もちろん僕らはかっこいいと思って提示しますけど、それを押しつけないライブにしたいなっていう強い思いが、いまありますね。
コウタロウ いままででいちばん規模のでかい会場のツアーなので。でかいところででかい音を鳴らしてる多幸感みたいなものを、最大限伝えられたらいいなと思います。それに僕は感動してきた人間なんで。
プロフィール
ザ・フロア
ササキハヤト(Vo)、永田涼司(Gt)、ミヤシタヨウジ(Ba)、コウタロウ(Dr)から成る北海道札幌市在住の4ピースバンド。
公演情報
The Floor Presents「Eccentric!! Tour」
6/7(金)19:00 東京・LIQUIDROOM
6/16(日)18:00 愛知・アポロベイス
6/21(金)19:00 北海道・cube garden
6/30(日)18:00 大阪・LIVE HOUSE BananaHall
インタビュー・文/兵庫慎司
構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載