【インタビュー】THE BEAT GARDEN

2023/5/15(月)

THE BEAT GARDEN

「楽しかった」だけではない
“何か”を絶対に届けるツアーにします

昨年夏の大ヒットドラマ『六本木クラス』挿入歌に起用され、YouTubeで約1000万再生を記録した「Start Over」で彼らを知った人は多いだろう。しかしTHE BEAT GARDENはメジャーデビューから7年間、エレクトリックダンスロックとJ‒POPをミックスしたキャッチーな音楽、そして、情熱的なライブパフォーマンスで着実にファン増やしてきた実力派3人組だ。

U「『Start Over』のヒットはもちろん嬉しいですけど、何かを達成した感覚は1ミリもなくて、『ここが本当にスタートなんだ』という気持ちです。ライブでたくさんの人に会いたいというのが僕らの根本にあるので、『もっともっと』という気持ちで今もいられているのかなと思います」

その「Start Over」も収録した2年振りのアルバム『Bell』が6月に発売。ベルはどんなに素敵な音を持っていても、誰かが触れないと鳴ることができない。そんな思いを込めた自信作だ。

U「音楽も同じで、どんなにいい曲を作っても、聴きたいと思う人がいないと意味がない。コロナ禍でそのことを痛感して、『ここからの時代はみんなの声が必要だ』という思いで作ったのが、リード曲の『心音』です」

MASATO「リリースイベントで『心音』を歌った時のみなさんの反応を見ると、メッセージ性がちゃんと伝わっているので、受け取ってくれる人がいて初めて意味を持つアルバムになったなと思います。過去ではなく未来へ向けて、みんなで育てていけるアルバムになりました」

アレンジには、BTSなどの楽曲を手掛けるSOMA GENDA、日本のエレクトロを引っ張る80kidzなどが参加。さらに大ヒット曲「別の人の彼女になったよ」で知られるwacciの橋口洋平が書き下ろした「あかり」など、可能性を全方向に振り切ったアルバムに仕上がった。

REI「制作期間が半年くらいあって、1曲1曲と向き合う時間が長かったので。どの曲も一切妥協せず、今の自分たちがいいと思えるものをいい形で出せたなと感じています」

そしてリリース後に待っているのは、7月から10月まで20本に及ぶ過去最長となるツアー。ヒット曲の追い風を受けてさらなる高みへ、飛び続けるTHE BEAT GARDENの視界は良好だ。

MASATO「『Start Over』で僕らのことを知って“ほかにもいい曲たくさんあるんですね”というメッセージもたくさんいただいたので。次はぜひツアーに来てほしいですね」

REI「とても楽しみにしています。ライブができる嬉しさというか、僕たちもみんなも、日々たまっているものを発散する場でもあると思いますし、それが毎週欠かさずあるというのは、すごくいい時間だと思います」

U「学生時代の親友にも年に一度会えるくらいなのに、チケットを買ってライブに来て、『次も行きます』と言ってくれる、それをファンという言葉だけで片付けていいのか？と思うんですよ。今これを読んでいただいてるあなたとも絶対にご縁はあるし、ただ『楽しかった』だけではない何かを絶対に届けるので、会いに来てくれたら嬉しいです。ライブはただ曲を聴く場所ではないし、曲を知らなくても、叫びたくなったり、踊りたくなったら、それが正解だと思うんですよね。自分では鳴らせないみなさんの心のベルを持ってきてもらって、鳴らしあえたらいいなと思います」