【インタビュー】キタニタツヤ

2026/6/15(月)

キタニタツヤ

「喜び」で繋がる、国境なき対バンの目撃者へ

今年頭に配信された『かすかなはな』(テレビアニメ「地獄楽」第2期オープニングテーマ)を皮切りに、2026年もキタニタツヤの楽曲が様々なシーンで鳴り響いている。NHK『天才てれびくんgrow』テーマソングとなる「リンガ・フランカ」、自らが作詞・作曲・編曲を手掛け、Adoに提供した「綺羅」(adidasコラボによるサッカー日本代表2026ユニフォームソング)、5月から開催される『大ゴッホ展 夜のカフェテラス』イメージソング「肺魚」と話題作が続々と世に放たれる中、特に大きな注目を集めたのが4月スタートのアニメとタイアップした2作品。『日本三國』オープニングテーマとなる「火種」と、『NEEDY GIRL OVERDOSE』エンディングテーマとなる「れびてーしょん」だ。その手ごたえをキタニ自身はこう語る。

「2曲とも、自分のキャリアの中で一番いい曲が書けたぞという自信はちゃんとありますね。しかもそれぞれ全く別ジャンルの曲なので、自分の中のネタが切れてないことが純粋に嬉しいというか(笑)。好きな作品に楽曲を通して関われる喜びも大きいですし」

精力的な楽曲リリースと並行し、ライブ活動もその規模を拡大させている。昨年はアリーナツアーやアジアを巡る海外ツアーといった初めての経験もした。それにより自身の中のライブに対しての欲も大きくなっているという。

「今はより大きな会場でやりたい気持ちが強くて。会場が大きくなると、できる演出が増えることが一番素晴らしいなと思うんですよ。結局、音楽のライブではあるけど、音楽だけでできることには限度がある。しかも人間の受容する情報の中では視覚が一番多くを占めるわけなので、視覚的な面白さはすごく大事。演出が増えれば、その分いいライブになると自分は思っているので、今は会場が大きければ大きいほうがいいなと。もっとデカいところでやりたいですね」

そんなキタニが活動初期から大切にしているのが自主企画による対バンイベント『Hugs』。2019年のスタートから回を重ね、今年で6回目を迎えることとなった。

「自分の好きなバンド、好きなアーティストの方たちと対バンをして仲良くなりたいなっていうのが、このイベントを始めた理由ですね。他のアーティストと、そのファンの人たちと“抱擁”を交わして繋がりたい気持ちを、『Hugs』というタイトルに込めました」

今夏に開催される「Hugs Vol.6」では、キタニの敬愛するアーティストに加え、初めて海外のバンドを迎えることとなった。7月5日の神戸公演ではキタニのライブで共演経験のあるEveと、台湾のバンド・イルカポリス 海豚刑警、7月17日の東京公演ではその詩世界に魅了されているというamazarashiと、韓国のバンド・Silica Gelとの対バンを繰り広げる。

「去年のアジアツアーを機に、海外のバンドと対バンしても別にいいよねっていう気持ちになって。台湾と韓国のインディーズシーンはめちゃくちゃ面白いので、まだ触れたことのない人たちに向けて紹介したい気持ちもありますね。で、今回はそこに僕の大好きな日本のアーティストをブツけるっていう(笑)。その組み合わせに意味はないんですけど、絶対面白いライブになると思いますね」

異色の対バン2公演で、キタニタツヤがどんなパフォーマンスを見せてくれるのかにも期待が高まる。その瞬間をぜひ目撃してほしい。

「仲良くなりたい気持ちが根底にありつつも、対バンは通常の2割増しくらい気持ちが攻撃的になる(笑)。舐められないパフォーマンスをしようと思います」

プロフィール

キタニタツヤ

シンガーソングライターとしての活動に加え、サポートベースや楽曲提供など、ジャンルを超越した活動をおこなう。

公演情報

TATSUYA KITANI Presents "Hugs Vol.6"

  • 7/5(日) 17:30 兵庫・GLION ARENA KOB
  • 7/17(金) 18:30 東京ガーデンシアター
  • [Guest]
  • 【兵庫】Eve、イルカポリス 海豚刑警
  • 【東京】amazarashi、Silica Gel

インタビュー・文/もりひでゆき
構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載

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キタニタツヤ

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