【インタビュー】田中有紀

2025/11/15(土)

みんなとの心の距離をさらに縮めて楽しめたら！

ゲームやアニメで人気のコンテンツ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』のストレイライト・芹沢あさひ役などで注目を集めるなか、2024年10月、デビューアルバム『Crier』でソロアーティストとしての産声を上げた声優の田中有紀。それまでにもNOW ON AIRやKleissisといったユニットで音楽活動を経験し、芹沢あさひ役として東京ドームのステージに立ったこともある彼女だが、ソロ活動は新しい刺激に満ち溢れているという。

「今まではステージ上に仲間がいて、みんなでひとつの作品を作る気持ちが強かったのですが、ソロは私一人なので、毎回、楽しみとドキドキがすごくて挑戦の日々です。ソロ活動を始めた当初は『一人で頑張らないと！』と気負いがあったのですが、この1年、リリイベやフェスに出させていただくなかで、ライブはその場にいるみんなと一緒に作り上げるものだということを改めて実感して。私は歌、皆さんはコール＆レスポンスを互いにぶつけ合うことで、同じ空間を一緒に楽しむ。ソロではそのやり取りの濃さをより強く感じますし、皆さんすごく息がぴったりで、『応援団長みたいな人がいて密かに練習してるの？』と思うくらいです(笑)」

2025年1月には初めてのワンマンライブ『YUKI TANAKA 1st Live: Crier』で、バンドの演奏をバックに全15曲を歌い切り、大きな自信になったと語る彼女。その後も同公演で初披露された「Treasure Chest」を皮切りに「MIRROR」「Tapestry」の3曲を、TVアニメ『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』第1部～第3部のエンディング主題歌としてリリースし、凛々しさと温かみを併せ持ったクリアボイスで活動の輪を広げてきた。その加速にさらなる弾みをつけるのが、2026年1月12日にEX THEATER ROPPONGIでおこなわれる2ndライブ『YUKI TANAKA 2nd Live: JUMPIN' PARTY』、そして同ライブのテーマソングとなる新曲「JUMPIN' PARTY」だ。

「1stライブは結構がむしゃらに駆け抜けたので、2ndライブはもっと全体を俯瞰しながら、みんなとの心の距離をさらに縮めて楽しめたらと考えていて。そんな時に「JUMPIN' PARTY」という楽曲に出会って、雷に打たれたような衝撃を受けたんです。イントロのベースからめちゃくちゃかっこいいのに、いきなり曲中でじゃんけんが始まったかと思えば、南国の風が吹いてタオルを回すパートになったりして(笑)。これまでも「Blue Wind」や「Going Going Going」といった盛り上がれる曲があったなかで、また別の角度でみんなと全力を出し切れるライブ向けの1曲。1stライブの「Crier」で産声を上げた私が、そこから前に向けて走り出すのではなく、生まれてすぐ飛んでしまうスピード感も込みですごくいいなと思って、2ndライブのタイトルにしました」

子供の頃から歌と音楽をこよなく愛し、音楽への感謝の気持ちを込めて活動に取り組むと同時に、宇宙やホラー映画が大好きで、取材時にも“推し天体”のブラックホールの話を目を輝かせて語ってくれた彼女。その純真さと結び付いた真っ直ぐな歌声を、2ndライブでも存分に響かせてくれるはずだ。

「私は歌でみんなの背中を押してあげたい気持ちが強くて、「JUMPIN' PARTY」も『私たちで結束して世界を震わせようよ！』みたいな無敵感がある曲なので、気持ちを解放して心のままに楽しめるライブにできればと思います。会場のEX THEATER ROPPONGIはジャンプOKとのことなので、みんなの飛びたい欲をツンツンつつきながら、燃え尽きるくらい楽しみたいです！」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
「自分が食べたことがあるものや使ったことがあるもので、相手の方が使っているところを想像して、「これだったら喜んでもらえるかな」と考えて選んでいます。あとはセットで選ぶこともあります。たとえばいい匂いがするハンドソープを選んだら、これからの季節は保湿も大事なので、ハンドクリームも一緒に選んで渡すようにしています」