【インタビュー】吉川尚宏(Talking Rock!編集長)Talking Rock! FES.
2023/5/15(月)
雑誌がそのままイベントになったロックフェス、2年ぶりのアリーナ開催が決定
音楽雑誌「Talking Rock!」主催による毎夏恒例のロックフェス「Talking Rock! FES.2023」が、7月8日・9日に横浜アリーナで開催される。今回で9回目の開催となり、第1弾発表ではキュウソネコカミ、ヤバイTシャツ屋さん、04 Limited Sazabys、クリープハイプ、SHISHAMO、My Hair is Badなどの出演がアナウンスされ、早くも期待の声が上がっている。多数のステージを擁した大規模フェスが多くある中で、「Talking Rock! FES.」は1ステージの展開で、バンド、アーティストのライブとじっくりと向き合える。「ロック雑誌のライブイベントのあり方にこだわっている」と語るのは、「Talking Rock!」を手がける吉川尚宏編集長だ。
「『Talking Rock!』はロックアーティストのインタビューをメインに取材、掲載する音楽雑誌であり、『Talking Rock! FES.』は『雑誌がそのままイベントになった』というコンセプトのもと、同誌で応援するアーティストに出演いただくイベントです。インタビューの中で語られるそのアーティストの音楽観やライブへのこだわりなどを実際に体感していただくと同時に、ライブ当日のステージの様子はもちろん、終演直後のインタビューと裏側の様子も交えながら複数のカメラマンが撮影した臨場感あるライブ写真とともにアフターリポートを掲載し、“雑誌”とリアルな“ライブ”がしっかりと結びついた“ロック雑誌のライブイベント”を体感いただきたい想いで手掛けています」
舞台は創刊25周年を記念した2021年以来2年ぶりの横浜アリーナ。フェスならではの祝祭的な空間が広がるのは間違いないが、一方で出演者にとっては、キャリアにかかわらず一度のステージがその先の行方をも占う、一球入魂と言えるライブとなる。各アーティストが大舞台で放つ、心地よいヒリヒリ感をぜひ味わってみてほしい。
「一昨年は創刊25周年の記念で初めて横浜アリーナで開催しましたが、今回はそういう括りがない中で“アリーナでライブを行う”ことはアーティストにとって大きな目標のひとつ。とくに横浜アリーナはステータスのある会場ですので、そのステージに立つことの意味や意義を大切にしたいと考え、アリーナ経験が豊富なアーティストはもちろん、まだアリーナ経験のない方々にもぜひ出演いただきたく、数組の新人アーティストにオファーしました。魅力あるフェス作りに尽力するとともに、近い将来にデビューする方々にとって、このフェスの出演がひとつの目標になってくれればという想いでブッキングした今回のラインナップにも注目していただきたいです」
コロナ禍を経て声出しが解禁となるなど“ライブ”の現場が戻ってきた現在。音楽雑誌「Talking Rock!」が手がけるこその濃密な音楽の、ロックの喜びとエネルギーを堪能したい2日間だ。
「お客さんがいてライブが成立する、そしてお客さんのレスポンスがあってライブが育まれる、そのことをコロナ禍であらためて目の当たりにしつつ、それまで我慢してきた感情表現が100%ではないにせよ、それに近い形でようやく出せるところにまできて、演者も観る側もライブ本来の楽しさを実感していると思います。その気持ちをさらに盛り上げられるように、アーティストの想いを汲み取った取材と、音楽ファンが楽しめるライブイベントを手掛けていきたいと考えています。最高に楽しい2日間になると思いますので、ぜひみなさん足を運んでください!」
出演
【7/8(土)】
キュウソネコカミ、go!go!vanillas、ハルカミライ、Hump Back、04 Limited Sazabys、ヤバイTシャツ屋さん、and more!! (50音順)
【7/9(日)】
クリープハイプ、Kroi、SHISHAMO、Chilli Beans.、ハンブレッダーズ、フレデリック、My Hair is Bad、and more!! (50音順)
プロフィール
吉川尚宏/よしかわなおひろ
株式会社トーキングロック代表取締役。雑誌「Talking Rock!」の編集長も務める。
公演情報
Talking Rock! FES. 2023
- 7/8(土) 神奈川・横浜アリーナ
- 7/9(日) 神奈川・横浜アリーナ
インタビュー・文/吉羽さおり
構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載