【インタビュー】高橋 優

 

高橋 優

36歳の男がギターをストロークし、歌う様を見てほしい

 

シンガーソングライターの高橋 優が、2019年12月から2020年3月にかけて、全国ツアー『高橋 優 LIVE TOUR 2019-2020「free style stroke」』を開催する。昨年10月に6thアルバム『STARTING OVER』をリリースし、全国ツアーを敢行。今年6・7月に高橋と亀田誠治からなるユニット「メガネツインズ」の東名阪ツアー、9月には主催野外音楽フェス『秋田CARAVAN MUSICFES 2019』を行うなど、充実した活動を継続してきた高橋。

「free style stroke」とタイトルされた次のツアーで彼は、“2度目の初期衝動”と呼ぶべき生々しいステージを見せてくれるはずだ。

この1年、高橋 優は濃密な音楽活動を行ってきた。まずは“再出発”を掲げたアルバム『STARTING OVER』を中心にした全国ツアー。キャリア史上最大規模となったこのツアーは、高橋自身にとってもひとつの分岐点になったようだ。

「『STARTING OVER』は、自分の表現を見直しながら作ったアルバムだったんです。ツアーもその延長線上にあって、自分のピッチや歌い方、アレンジを含めて、各公演ごとに“工夫の余地あり”とワクワクしながらやってましたね。ツアーに臨む意識も変わってきました。以前はバンドメンバーやスタッフに頼っていたところがあったんですが、“再出発”という意味を込めたアルバムのツアーだし、“まずは自分という人間がしっかり立っていないと”と思っていたので。リハ後の挨拶でも、“万が一トラブルがあっても、ギター1本あれば歌えるから大丈夫”と言ってたんです」

今年6月には、メガネツインズの東名阪ツアーを開催。日本を代表するプロデューサーであり、名ベーシストでもある亀田誠治と二人だけでステージに立つ経験が、高橋に大きな刺激を与えたことは想像に難くない。

「プロ中のプロである亀田さんと二人だけでライブをやらせてもらえるって、めちゃくちゃ貴重ですからね。最初は“本当にやれるのかな”という不安もあったんですが、最終的には“もっと長いツアーをやりたかった”というくらい、充実したツアーになりました。亀田さんは本当にライブがお好きだし、ステージであれだけ歌うのもメガネツインズだけ。すぐ隣で貴重なものを見せてもらっているなと思います」

さらに9月には、高橋が主催する「秋田CARAVAN MUSIC FES 2019」を秋田県大仙市で行った。2016年にはじまった同フェスは、今年で4回目。秋田県の野外フェスとして、年を重ねるごとに定着しつつあるようだ。

「毎回会場を変えているので、次はどうなるかわからないし、毎回すごく大変なんですよ。でも、“定着してきましたね”とか“毎年楽しみにしてます”という声を聞くと、純粋に嬉しいですね。僕が10代の頃は、“秋田から有名人なんて出るはずない。ちゃんとした仕事をしなさい”というアナウンスがすごく多くて。そのスパイラルを変えたいというか。来てくれた子供や若い人が、すごいアーティストのライブを観て“自分もあっち側に立てるかもしれない”と思ってくれたり、何かのきっかけになってくれたらいいなという思いもあります」

そして12月からは、新たなツアー『高橋 優LIVE TOUR 2019-2020「free style stroke」』がスタート。このツアータイトルの由来について高橋は、こう説明する。

「自分ではぜんぜんギターが上手くないと思ってるんですけど、ギタリストの方にはよく、“高橋さんのstroke(ストローク=弦の弾き方)はマネできない”とよく言われるんです。そこに関しては、しっかり自分の思いが込められていると思うし、独特なものが出来つつあるのかなと。“free stlye”に関しては、ラッパーのみなさんが自由にフロウを紡ぐこととして知られてますけど、僕も即興で曲を作っていたことがあるし、以前から“自分の音楽をジャンルで括りたくない”という気持ちもあって。“free style stroke”という言葉には水泳の自由形の意味もあるんですけど、それもいいなと」

ツアーの内容もまさに“free style”。そこには“いまの自分をそのまま表現したい”というモチベーションも含まれているという。

「新作アルバムを中心としたツアーではないし、“これを伝えたい”というテーマも特になくて。これから発表するかもしれない新曲と、いまの自分の心境が主軸になると思います。ツアー中に36歳になるんですけど、36歳の男性がギターをストロークしながら歌う様(さま)をみなさんに見てもらえたらなと。『STARTING OVER』以降、“歌いたい”という衝動がどんどん強まってるんですよ。抑えきれない、溢れ出る感情がたくさんあるし、それを受け止めてもらえたら嬉しいですね。“再出発”の後の最初のツアーだし、“これが高橋 優です。初めまして”という気分もあるんですよ、自分としては」

 

プロフィール

タカハシ ユウ

'10年に「素晴らしき日常」でメジャーデビュー。'15年に「あきた音楽大使」に任命され、秋田県にある13市を巡ることを目標にした自身主催の野外音楽フェスを‘16年より開催している。

 

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公演情報

 

高橋 優 LIVE TOUR 2019-2020「free style stroke」

 

12/24(火)18:30 山口・下関市民会館 大ホール

12/26(木)18:30 名古屋国際会議場 センチュリーホール

12/27(金)18:30 名古屋国際会議場 センチュリーホール

'20/1/10(金)18:30 岡山・倉敷市民会館

1/12(日)17:30 神戸国際会館 こくさいホール

1/13(月・祝)17:30 滋賀・びわ湖ホール 大ホール

1/16(木)18:30 北海道・カナモトホール

1/19(日)17:30 京都・宇治市文化センター 大ホール

1/25(土)17:30 山形・シェルターなんようホール(南陽市文化会館) 大ホール

1/26(日)17:30 東京エレクトロンホール宮城

1/29(水)18:30 千葉・市川市文化会館

2/2(日)17:30 群馬・ベイシア文化ホール

2/3(月)18:30 ザ・ヒロサワ・シティ会館(茨城県立県民文化センター)

2/7(金)18:30 大宮ソニックシティ 大ホール

2/9(日)17:30 新潟県民会館

2/11(火・祝)17:30 三重・四日市市文化会館 第1ホール

2/17(月)18:30 東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

2/18(火)18:30 東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

2/24(月・休)17:30 リンクステーションホール青森

2/26(水)18:30 秋田市文化会館 大ホール

2/27(木)18:30 秋田市文化会館 大ホール

2/29(土)17:30 長野・サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)

3/1(日)17:30 静岡市民文化会館 大ホール

3/5(木)18:30 神奈川県民ホール

3/14(土)17:30 宝山ホール(鹿児島県文化センター)

3/15(日)17:30 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)

3/19(木)18:30 福岡サンパレスホテル&ホール

3/20(金・祝)16:00 福岡サンパレスホテル&ホール

3/22(日)17:30 鳥取・米子コンベンションセンター BiG SHiP

3/24(火)18:30 香川・レクザムホール 大ホール

3/28(土)17:30 大阪・フェスティバルホール

3/29(日)16:00 大阪・フェスティバルホール

 

 

インタビュー・文/森朋之

構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載

 

 

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