【インタビュー】飯田佳奈子(ぷしゅソングフェス 2025)
2025/9/15(月・祝)

『観る』のではなく
『体験する』空間にしていきたい
民放で初めて0歳から2歳児の乳幼児を対象にしたテレビ番組「シナぷしゅ」が、今年もフェスを開催!統括プロデューサーの飯田佳奈子さんは昨年開催時の印象をこのように語る。
「実はテレビ番組って、SNSでのリアクションだけでは、実際のお子さんや親御さんがどんな顔で楽しんでくださっているのかを実感しにくいんです。昨年、東京や地方を含めてステージを作ってみて、そこをしっかり感じ取ることができたのは大きな収穫でした。ぷしゅソングフェスは、テレビのスタッフがそのままステージも作っています。皆さんにとって、このフェスはテレビのキャラクターに出会える楽しい機会になっているかと思いますが、私たちにとっても、シナぷしゅファンに会うことができるファンミーティング。皆さんからの熱気が日頃の番組制作のエネルギーになるし、とっても素敵なギブ&テイクの循環になっていることが、プロデューサーとしてとても嬉しいです」
視聴率調査対象外の年齢に向けた前代未聞の番組制作は、前例のない取り組みの連続。一貫して『決めつけない番組づくり』を心掛ける。
「子どもだからこれが好き、という決めつけをせずに、できるだけ多方面の幅広い音楽や芸術を取り入れたコンテンツ作りを心掛けた番組です。だから赤ちゃん言葉で話しかけるようなものづくりはしていません。それでどんな感性が刺激されて、どの感性を育てていくのかは本人次第。勝手に決めつけたり、制限したりしないスタイルを目指しています。例えば、首が座る前の4カ月くらいまでのお子さんは、画面を横に観ていて、最初からテレビは横向きとして見ているかもしれない。そういうチャレンジングな感覚で作っています。その中で、音楽は縦画面だろうが横だろうが関係ありませんから、すごく大切な要素。最も大切にしている音楽を、からだ全体で楽しんでもらえるフェスイベントは、とってもいいなと感じています」
制作陣にはコンテンツ作りの際、本番組ならではの意外なお願いをしているという。
「クリエイターのみなさんには、シナぷしゅを自己実現の場として捉えてOK、と言っています。それなら、やらされていることではない前向きな気持ちが集まるし、その気持ちが電波に乗って赤ちゃんに届くかもしれませんから。それに、私は赤ちゃんじゃないから、コンテンツに対して面白いとか面白くないなんて言う資格がありません。だから芸術性に関しては口を挟まないという信条でやっています。その代わり、のびのびと作ってもらうために、美味しいものを食べ、睡眠をとって、心身ともに健康な状態で作って、とお願いしています。もちろん、根を詰めた睡眠不足の向こう側に素晴らしいコンテンツが生まれることがあることも知っています。でも、シナぷしゅは赤ちゃんのように目を輝かせながら作ったものを納品してほしい。初めて参加する人たちも、普段とは違う心持ちの制作なんだと感じ取ってもらえるんじゃないでしょうか。シナぷしゅは赤ちゃん向けだからこそ、言葉の壁も飛び越えられる力があるコンテンツ。いつかシナぷしゅが、世界共通のIPになっていくと面白いなと考えています」
初期の企画では、実際に子どものいるスタッフが部署を超えて集まって制作されていた。だが近年は、新たな感性のスタッフも活躍する。
「最近は、スタッフの子どもの有無や結婚しているかどうかはあまり気にしていません。子育ても数年で変化しますし、シナぷしゅも緩やかに変化していくものだという気がしています。当事者じゃない世代を巻き込んだものづくりは楽しいし、世の中のトレンドに対する感度を得られるはず。そして、若者がシナぷしゅを通して『子どもをもつこと』をポジティブに感じて、自分事として考えてくれるきっかけになったら…。そして、ほんの少しでも社会が変わっていくきっかけになれたら、うれしいです」
「シナぷしゅ」はステージのみならず映画も制作され、今年5月に劇場公開された第2弾『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』のDVDが9月24日に発売される。
「コロナ禍では、当たり前ですが家庭でしか番組を見ることができず、交流もほぼ無かったので『同じものを好きな仲間と共有する空間』が圧倒的に少なかったんです。映画になることでしか実現できない『共有する』エンタメ体験は、子どもたちにとって衝撃だったんじゃないでしょうか。映画もステージと同じく、テレビ制作のスタッフが集まって作っているので、私たちの新しいチャレンジの場ともなりました」
今回のステージでは「シナぷりちゃん」が主催するダンスパーティーの世界にみなさんをご招待!今年の映画で初登場した「ぱるてぃ」の登場も決定し、みんなでパーティーを盛り上げる。
「シナぷりちゃんは、番組でも大人気なので彼女と会えるパーティーというのは、すごく特別な場所になると思います。コンサートと聞くとちょっと背筋が伸びますが、ダンスパーティーなら多少気楽な気持ちで来ていただけるのではないかと、今回のコンセプトになりました。『観る』のではなく『体験する』空間にしていきたいですね。なので、コール&レスポンスなど、みんなで空間を作るプログラムが増えています。もちろんお子さまたちだけでなく、パパやママも含めてですよ!各地方で出演する演者さんも異なり、少しずつ違いがあると思うので、お近くの会場だけでなく、シナぷしゅをお子さまと旅行するきっかけにしていただくのもいいかもしれませんね。ご当地のシナぷしゅグッズも、ぜひチェックしてみてください!」
プロフィール
飯田佳奈子/いいだかなこ
「シナぷしゅ」統括プロデューサー。番組は視聴ターゲットである0歳から2歳の赤ちゃんのみならず、親世代からの人気も博している。

©テレビ東京
公演情報
ぷしゅソングフェス 2025 ~うたって♪おどって!シナぷりちゃんパーティー~
- 9/28(日) 11:00 大阪・オリックス劇場
- 9/28(日) 14:00 大阪・オリックス劇場
- 10/13(月・祝) 13:00 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
- 10/13(月・祝) 16:00 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
- '26/1/17(土) 11:00 愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
- '26/1/17(土) 14:00 愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
- 2/22(日) 11:00 福岡サンパレス ホテル&ホール
- 2/22(日) 14:00 福岡サンパレス ホテル&ホール
- 3/20(金・祝) 11:00 北海道・札幌市教育文化会館大ホール
- 3/20(金・祝) 14:00 北海道・札幌市教育文化会館大ホール
- 3/28(土) 東京・Kanadevia Hall(旧 TOKYO DOME CITY HALL)
- ※東京公演は公演時間調整中
- ※公演時間は変更になる可能性がございます。最新情報は公式HPをご確認ください
[出演]
- 【大阪】かけいなみ(シナぷりちゃん)、彩夏子、岡江真一郎、里咲りさ、樋口太陽、宗藤竜太、シナぷしゅキッズ(尾込泰徠、志岐綾夏、髙橋茅世、山野井開)、髙橋大悟(テレビ東京アナウンサー)
- 【埼玉】かけいなみ(シナぷりちゃん)、彩夏子、さかなのおにいさん かわちゃん、樋口太陽、宗藤竜太、mekakushe、シナぷしゅキッズ(尾込泰徠、志岐綾夏、髙橋茅世、山野井開)、藤井由依(テレビ東京アナウンサー)
インタビュー・文/宮崎新之
Photo/会田忠行
構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載
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締切:9/30(火)まで
月刊ローチケ9/15号に
🎙️#飯田佳奈子 インタビュー掲載予定🎶
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