【インタビュー】湘南乃風

 

湘南乃風

2年間の4人の成果を見せるツアーにしたい

 

2018年のデビュー15周年を経てソロ活動期間に入っていた湘南乃風。レコード会社を移籍し、ゲームソフト『龍が如く7 光と闇の行方』の主題歌となる約一年半ぶりの新曲「一番歌」を、今年1月9日に配信リリースした。中田ヤスタカ(CAPSULE)と異色のタッグを結成し、“湘南乃風&中田ヤスタカ”名義で届ける同曲で、いよいよ本格始動を果たした湘南乃風のRED RICEとHAN-KUNに話を聞いた。

RED RICE 『龍が如く』シリーズの主題歌は3度目なんですが、名越総合監督から、今回8ビットなサウンドで中田くんと湘南の組み合わせができたらってお話をもらったんです。意外かもしれないけど、オレらみんな中田くんと面識があるし、これは面白いコラボになるなって感じのスタートでした。歌詞は、ゲームのストーリー、主役の人となりを聞いて、そこからイメージして書いていったんです。湘南は2年くらい個々で活動してたし、ここからもう一度行くぞって気持ちを反映して書きました。

HAN-KUN どっちかというと土臭い音がオレらの軸だと思うけど、今回中田くんの全く違う音に乗ることで新しい側面を見つけ出そうっていうのがありました。中田くんは遊び仲間みたいな感じなので、変に片意地張らずにできましたね。メロディも彼がつけてくれてたので、そこにハマる韻だったり言葉選びをして、歌詞を整えていくような作業工程も面白かったです。自分らも結構長くやってるので、ある程度表現の型が決まってきたりするじゃないですか。殻を破る意味でもいい刺激になりました。

さらに、2月23日にはドラマ『パパがも一度恋をした』の主題歌「ただいま!」が配信リリースされる。カントリーテイストのサウンドで家族愛を歌う、まさに意欲作と言っていい。

RED RICE これはドラマの書き下ろし曲で、家族がテーマというお題をいただいたんです。自分らも新しい挑戦をいっぱいしてる中で、前回の作品でプロデュースしてくださった寺岡呼人さんとまた一緒にやって何曲か作っていて、これはその中の一曲なんです。正直、最初にこの曲のオケが来たときにはどうなるんだろうっていうのはありました。でも、やってみなきゃわからない、やるなら思いっきりこの世界に飛び込んでみようって感じで挑みましたね。歌詞の大枠の世界観はドラマサイドから出してもらって、みんな家族もいるしそこからイメージして歌詞を書いていきました。

HAN-KUN この曲の裏テーマが、演じる、物語を作るってことだったんです。もともとオレらはレゲエってストリートカルチャーの出身なので、リアルな体験を言葉にするっていうのがある種プライドでもあるんですよ。でも一回そこを抜け出して、架空のストーリーを作ってみようってことが今回の一番のチャレンジでしたね。

新たな変化を求めて、さらなる進化を続けていく湘南乃風。2作品に続く新曲も絶賛制作中ということで、今後の彼らの動きに注目したい。そんな彼らの、約2年ぶりの全国ツアー『風伝説 TOUR 2020 四方戦風 ~ぶっ飛べ クソアツい 粋な祭り 頂け一番~』が開催される。6月6日(土)の厚木市文化会館から9月26日(土)の東京ガーデンシアターまで、全14都市20公演がおこなわれる。

RED RICE この2年間、4人それぞれで溜め込んだもの、いろんな成果をライブで出したいんです。今回の2曲もそうですけど、今作ってる曲とか、みんながこの2年で得たことを反映させているので、その楽曲と回るツアーというのが新鮮な感じで楽しみですね。自分らの進化を思いっきり発表できる場にしたいので、きちんと準備をしてツアーに臨みたいです。曲の幅も広がっていくので、これまでの曲とどう並べるのか、曲順や見せ方は練っていかなきゃと思ってます。それを全部湘南乃風ってものでちゃんと包み込んで、ひとつのショーにできたらいいなと思います。すごく楽しみです。

HAN-KUN やっぱり久々のツアーなんで、みんなに『ただいま!』って言いに行きたいですね。今回、初めて行くところや初めての会場もあるんで楽しみです。あと、初夏から秋にかけてのツアーになるんですけど、今年は夏フェス中心じゃなく、あえてツアーでぶっちぎろうって思ってます。これも、今までやってこなかったスタイルですね。そして、ツアーファイナルが東京ガーデンシアターという新しい会場で、それもめちゃ楽しみです。いい感じの勢いで、今年突っ走っていきたいです!

 

プロフィール

ショウナンノカゼ

RED RICE、若旦那、SHOCK EYE、HAN-KUNによる人間の持つ喜怒哀楽を魂で歌う4人組クルー。

 

公演情報

 

風伝説 TOUR 2020 四方戦風 ~ぶっ飛べ クソアツい 粋な祭り 頂け一番~

 

6/6(土)17:00 神奈川・厚木市文化会館 大ホール

6/7(日)16:30 神奈川・厚木市文化会館 大ホール

6/19(金)18:30 広島文化学園HBGホール

6/20(土)18:00 山口・周南市文化会館

6/28(日)17:30 カナモトホール(札幌市民ホール)

7/23(木・祝)18:00 名古屋国際会議場 センチュリーホール

7/24(金・祝)16:30 名古屋国際会議場 センチュリーホール

8/1(土)18:00 大阪・フェスティバルホール

8/2(日)16:30大阪・フェスティバルホール

8/8(土)18:00 宮崎市民文化ホール

8/10(月・祝)18:00 神戸国際会館こくさいホール

8/15(土)18:00 福岡サンパレス

8/16(日)16:30 福岡サンパレス

8/29(土)18:00 アクトシティ浜松 大ホール

9/5(土)18:00 仙台サンプラザホール

9/6(日)16:30 仙台サンプラザホール

9/13(日)18:00 松山市民会館 大ホール

9/21(月・祝)17:30 石川・本多の森ホール

9/25(金)19:00 東京ガーデンシアター

9/26(土)17:00 東京ガーデンシアター

 

 

インタビュー・文/小野田雄

構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載

 

 

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