【インタビュー】島太星

2025/10/15(水)

他の誰とも違う僕ならではの音楽を形にして届けたい

北海道のテレビ局で企画・放送されたオーディション番組から誕生したボーイズユニットのNORD（ノール）のメンバーとして活動する島太星。

近年は、高い歌唱力を生かして音楽番組やミュージカルへの出演が相次ぐなどソロ活動も活発だ。また、天然で予想がつかないユニークなコメントを買われ、バラエティ番組でも爪痕を残している。

そんな彼の魅力がいかんなく発揮されるのが、ソロのコンサートだ。2025年1月におこなわれた初のソロコンサート『TAISEI HA BOKU LIVE TOUR 2025』に続き、1年ぶり2度目となるソロコンサートが決定した。

「普段は4人で活動しているので、初めてのソロコンサートでは『2時間も僕だけでお客さんを楽しませられるだろうか』とか、『僕だけを見たいと思ってくださる方がいるんだろうか』と不安がいっぱいでした。ですが、チケットも完売し、ライブ中はアップテンポの曲では一緒に乗ってくれたり、バラードを熱心に聞いてくださる姿を見て、楽しいなと感じましたし、自信につながりました」

初ソロコンサート後のアンケートでは、島ならではのユニークさが感じられるMCを楽しんだというファンも多かったそう。だが、本人は「ちょっと複雑な心境です」と笑った。

「NORDでは、僕以外の3人でMCを回してくれるのですが、ソロではそうはいきません。しゃべるのが苦手なので、コンサートが始まるまではすごく怖かったし、セットリストもなるべくMCを減らしたいと思っていました。でも、スタッフさんから『ユニークなトークも太星の魅力だよ』と言ってもらい、頑張ろうと思いました。実際、ライブ後には歌よりもMCへの感想が多く、僕としてはちょっとやるせなさも感じました(笑)」

初回のソロコンサートでは、島自身のYouTubeチャンネルなどで歌唱しているような有名曲のカバーを多く歌ったが、次回のライブではどんな島の歌が聴けるだろうか。

「ソロでは自分の音域にあった曲や、自分が届けたいメッセージを直接伝えられるので、島太星という人間そのものを伝えられる空間にしたいです。前回、カバー曲よりも自分の想いがお客さんに届くという実感があったので、オリジナルの楽曲を頑張って作りたいです。この前のライブではNORDのメンバー、舟木健くんに作曲をお願いして、僕は作詞を担当しましたが、今回はイチから自分で作ってみたいです。ただ、僕はぎりぎりにならないと動き出さないタイプで、前回は周りの方々をひやひやさせてしまいました。今回はしっかり準備できるよう早めに動きだしたいと思っているんですが…できるかな？」

朗らかな印象を受けるが、実は「考え込んでしまうネガティブな一面がある」のだという。次回披露しようとしている自作の楽曲では、そうした島の意外な素顔も垣間見れそうだ。

「前回は初めてだったこともあり、誰にでも伝わりやすい、分かりやすい内容がいいと思いカバー曲なども多く歌わせていただきました。でも、次のライブでは分かりやすさというよりは『この曲は何だろう？』と、お客さんが戸惑ってしまうような、不思議な世界観に挑戦したいと思っているんです。というのも、僕は子どものころから『人と同じことをしたくない』というこだわりがあるんです。自分のプライドにかけて、既存の音楽理論に当てはまらないような、他の誰とも違う僕ならではの音楽を形にして届けられたらいいですね。初めての方も、ずっと応援してくださっている方も、みんなが一緒に困惑できるような(笑)、そんな新しいライブを作りたいと思っています。島太星の不思議で楽しい世界に、ぜひ迷い込みに来てください！」