【インタビュー】SPICY CHOCOLATE（渋谷レゲエ祭2024）

お祭りを盛り上げるのは江戸っ子の俺に任せてほしい

1994年の結成から今年で30周年を迎えるレゲエサウンドチーム：SPICY CHOCOLATE。「ずっと feat. HAN-KUN & TEE」など、J-POPシーンでも人気の高いヒット曲に加え、昨年15周年を迎えた毎夏恒例のレゲエフェス「渋谷レゲエ祭」の主催など、レゲエシーンを、そしてポップスシーンを牽引する存在である。

今年9月15日におこなわれる「渋谷レゲエ祭2024」は、場所を東京・お台場潮風公園「太陽の広場野外特設会場」に移し、初の野外イベントとして開催される。KATSUYUKI a.k.a.DJ CONTROLERは野外開催についてこう語る。

「結成当時、お台場でレゲエパーティをやってたんですね。その意味でも節目を迎える今年は原点に還って、お台場で、野外でイベントをやってみようと。芝生の上で裸足になって盛り上がっても、潮風にあたりながらゆっくり聴いて貰ってもいい。家族連れでも、パートナーと来ても、久々に会う友達同士、もちろん一人でも、野外で爽快な気持ちで、みんなが笑顔になれるようなイベントにしたいですね」

今回は一般チケットに加えて、「U-20スタンディングエリアチケット」が発売。「公演当日まで20歳未満のオーディエンス」がフリー参加できるエリアが設けられることになった。

「自分がこれからこの音楽シーンに、次世代に何を残せるか、何かできることはないかなと考えたときに、フリーエリアを設けて、素敵なアーティストのパフォーマンスや、僕の作る音楽を、若いリスナーに一緒に楽しんでほしいと思ったんですよね。そこで何か光がまた見えるんじゃないかなって」

第一弾アーティストとしてCHEHONやJ-REXXX、RUEED、DOZAN11などの参加が発表。渋谷レゲエ祭の醍醐味ともいえるノンストップで続く音楽と、「30周年だからこそのビッグネームも交渉中です」というゲスト陣、矢継ぎ早に登場するアーティストのライブによるダイナミックな展開は、今年も期待させられる。

「レゲエのサウンド(DJ)がいて、ライブがあって、『渋谷レゲエ祭 vs 真 ADRENALINE』のMCバトルがあって……と、レゲエだけじゃなくどんなジャンルが好きな人達も盛り上がれる、踊れる、感動できるパーティになると思います。お祭りを盛り上げるのは、江戸っ子の俺に任せてほしい(笑)」

イベントの開催に先駆け、SPICY CHOCOLATEとしては4年ぶりとなるアルバム「TOKYO HEART BEATS2」が、9月4日に発売。昨年リリースされ大きな話題を呼んだ「アガリサガリfeat. R-指定 & CHEHON」や、「ずっと」に新たな豪華メンバーを加えたリミックスに加え、「Run Bam Bam feat. POWER WAVE & Fuma no KTR」などの新曲もパックされ、「現在進行系のSPICY CHOCOLATE」が堪能できる一枚だ。

「ジャンルの垣根を超えたコラボレーションによって新しい化学反応が起きた作品になっているし、そこにはレゲエだからこそ生み出せる、確かなメッセージを込めたい。レゲエには反骨精神も、タフさも、ポジティブな力も、愛も、すべてのメッセージがあるんですよね。そういう音楽や意識を通して、人間力を高めたり、育んでいけるような作品として届いてくれると嬉しいです」